【感想・ネタバレ】悪党の詩のレビュー

あらすじ

練馬レペゼンのギャングスタラッパー、D.O。彼ほどヒップホップを体現しているラッパーもいないだろう。
ゲットーの輪の中で育った幼少期、警察沙汰が日常だった少年時代、ヒップホップに出会い、音楽に打ち込んでいくようになる道のり。そしてラッパーとしての名声を得て、セカンドアルバムリリース直前に起こった……逮捕。その後の復活。そして再びの逮捕。
その行動のすべてに D.O のラッパーとしての生き方、哲学が詰まっている。身に降りかかるあらゆるトラブルを受け止め、ラッパーとしての養分に変えていくD.O。そんな彼の自伝が面白くないわけがない!
どのページをめくっても信じられないエピソードが満載。ストリートと暴力と音楽とメイクマネー、すべてひっくるめてこれが自分だと笑い飛ばす、究極のラッパーの自伝。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

一言で言いたい。ヤバすぎる。飛んでる。
小学生の時から世界線がぶっ飛びすぎてて、あまりにも自分とは、かけ離れすぎている。
そして、人は環境の生き物であることもこの本を通じてわかったことだ。
ただ、見た目とは裏腹に、とにかく筋を通す生き方をしてるのが、練マザファッカーD.O.の特徴だ。バスケの部活動でイキッた先輩を主人公である著者のD.O.が、相手を暴力じゃなく正当に「ぶちのめした」話しは最高にhiphop。義理人情の塊、なおかつ溢れんばかりの文才に脱帽。読みやすいし、ユーモアもある。
つまり言うと…ギャップが最高。アツイ。

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2020年04月28日

Posted by ブクログ

中学生だった当時、TWIGYのアルバムに客演していたD.Oのラップには度肝を抜かれた。
風貌も只者じゃ無いことは周知の事実のD.O氏。
めちゃくちゃヤンチャな人だったんだという事が改めてわかる。
学生時代、めちゃくちゃヤンキーだったのにスラムダンクの影響でバスケ部に入ったとうエピソードが印象的。
良少年ではあるが、バスケに対して前向きで実力がある人に対しては誠意と尊敬を持って接していたところは、後にラッパーとなった後に活きている経験だったのだなと。
自分が認めた人にはとことん尽くすのはB-BOYだなと感じた。
2000年代のHIPHOPシーンの記録としても貴重なエピソードが盛り沢山。
読み応えのある本だった。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

こういう世界を知らない自分だからこそ、たまにこういう世界に惹かれるときがある。
幼少期のエピソードからラッパーになったこと。
YouTubeでその動画を探すと、ビジュアルに癖がありすぎる。

そんな知らない世界を知れる一冊。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

小学生の頃リンカーンで見たD.O
兄弟で笑った心底脳に焼き付いた漢
時が経って突然突き出された本
兄がマジで見てみろってこれドーン
瞬間言ってた「いいぜメーン」

滅茶苦茶それしか言えない幼少期
悪党生い立ちもう血統書付き
金も喧嘩も逃さない好機
いつだって筋だけは通した漢気

でかい夢掴みかけた目の前
たしかにそこにあった手応え
自業自得で突き出された標識止マレ
どんどんこぼれ落ちてく夢と金

伝説パワーsong I'm Back
鮮烈蘇えるrhyme惹句
ストレス抱えるほど映えるfxxk
罪滅ぼし捧げ続けるfor Gosh
背負うものあるなら辞めてくれよドラッグ

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2023年03月19日

Posted by ブクログ

この国に本当のgangstaなんて居ないと思ってた。D.Oさんを尊敬するに至った。nuff respect!

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2020年04月19日

Posted by ブクログ

和製ギャングスタラッパーの自伝。盛ってるところも多いだろうが、昭和末期や90年代〜2000年ぐらいの感じはわかるというか、私は直接は見てないけどそうだったんだろうな、みたいな感じがあっておもしろい。

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2020年06月15日

Posted by ブクログ

人生賭けてヒップホップを貫いてる感じがとてもストイックで興味深い。ただし、自分は著者のことを非常にクレバーな不良だと思っているので、書かれていることを鵜呑みにはできない。逆にいうと、著者にまつわる「定説」や彼について書かれた他のほんとと照らし合わせながら読むのもまた面白い。
実際、著者は有名な「いいぜメーン」という口癖はキャラ設定として作られたものだと暴露しながらも、文中そこここでその「口癖」をいかにも自然な風に使ってみせる。俺はお前らが求めるD.Oを演じ切ってやるぜ、ただしお前らの想像の上をいく形でっめハナシ、わかったかメーンという著者の覚悟が感じられるる。
著者の刑事裁判の弁護人したかったな。担当された先生は大変だったと思うけど。きちんと著者の思想をきちんと裁判所に伝えつつ情状弁護をできるのはラッパーとしてステージに立ったおそらく日本で唯一の弁護士であろう自分だと思う。

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2019年11月03日

Posted by ブクログ

メーン ラーメーン
HIPHOPそこそこ好きだけどうっすら聴いてるだけのわたしからしたら、D.Oは曲中で語られる出自からして楽曲の空気感に意外さが強くて、どんな人なのかずっと気になってたんですよねー。結果読んですごくよかった。ラフな語り口も一緒に飲みいって話してるみたいで人柄を感じたし。
語られるエピソードがすごくパンチが強いから、語り手と聞き手に文章っていうワンクッションが入るこの距離感がよかった。

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2023年08月28日

Posted by ブクログ

ラッパーである著者の半生記。

前書き代わりのIntroductionでは、著者が違法薬物の所持と使用で、逮捕されたときの判決のシーンが紹介されている。
ちなみに、違法薬物での逮捕は2回目で、今回は執行猶予なしの懲役3年とのことなので、現在も服役中だと思われる。

なお、著者は2000年くらいから活動していて、TVにも出ていた時期があるとの事だが、寡聞にして著者のことはつい最近まで全く知らず、吉田豪(以下豪ちゃん)の動画配信で、豪ちゃんが「D.Oさんの本がヤバい。あそこまで赤裸々に書いちゃっていいのか⁈」と言ってたのを聞いて、読んでみた次第。

確かにヤバい内容で、小学生のころから暴力的、中学生からはそれに加え、薬物の使用や販売を開始、一方でバスケットボールにも熱中していたものの、ヒップホップダンスに出会ったことで、ヒップホップに開眼、その後のNY行きを経て、徐々にラッパーへなっていく過程が描かれている。

ただ、その途中でも違法薬物、銃器等の売買や使用についても書かれていて、こんなの大っぴらにしていいのかな?と、犯罪小説でも読んでいるような気分になった。

とは言っても、著者がラッパーになるまでの話がメインなため、当時から現在に至るまでの日本のヒップホップシーンについての記述も満載で、好きな人が見たらたまらないのでは、と思った次第。ちなみに私は、国内外のヒップホップシーンの知識がほとんどないため、本書に出てくるヒップホップアーティストについては「???」だったので、各章にある註が非常に助かった。

あと、本書を読んで印象的だったのは著者の行動力。
最初のNY行きも、英語が全くしゃべれないし、土地勘も全く無いところへ、行きゃあ、何とかなるっしょ、と言ってしまうところなどは、以前読んだGacktの「Gacktの勝ち方」に書いてあった「知・覚・動・考」(ともかく動こう)を彷彿とさせるものがあり、成功者の共通項の一つをはやはり行動力なのだな、と深く感じ入った。

そういった観点からは、本書も自己啓発本の一種として読むこともできると思う。

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2020年12月26日

Posted by ブクログ

「練マザーファッカー」

この一言に尽きる

愛する練馬の〈ゲトーの輪〉からヒップホップの
世界に入り、J-HIP HOPのギャングスタラップ
黎明期から支えた男

アメリカではよくあるヒップホップ立身出世物語だけど、ビッグネームになる前にだいたい殺されてるから日本でよかった

さすがはラッパー、コトバのセンスが◎

2度投獄され、この本は2度目の直前にリリース

次は獄中日記?

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2020年10月11日

Posted by ブクログ

D.Oのファンアイテム。
半生を語っているが、キャラ設定や吹かしも相当に入ってるだろうなと言う感じ。

ハーコーでギャングスタなD.Oが好きなので結構楽しんで読めた。

でも、クスリで捕まって色々ぶっ潰れだわみたいな恨み節は自業自得やんけ…みたいなヒキを感じる。

そもそもファンしか買わない読まないの代物だと思うから、曲とかアルバムのワールドを補完するものとしてよく出来てると思う。

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2019年09月29日

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