【感想・ネタバレ】売春島「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポのレビュー

あらすじ

【ベストセラーノンフィクションの文庫化】文庫化に際して、渡鹿野島を凋落に導いた重要人物「Y藤」の消息を追記。渡鹿野島の歴史のすべてが明らかになる!

“売春島”。三重県志摩市東部の入り組んだ的矢湾に浮かぶ、人口わずか200人ほどの離島、周囲約7キロの小さな渡鹿野島を、人はそう呼ぶ。島内のあちこちに置屋が立ち並び、島民全ての生活が売春で成り立っているとされる、現代ニッポンの桃源郷だ。
この島にはまことしやかに囁かれるさまざまな噂がある。
「警察や取材者を遠ざけるため客は、みな監視されている」「写真を取ることも許されない」「島から泳いで逃げようとした売春婦がいる」「内偵調査に訪れた警察官が、懐柔されて置屋のマスターになった」「売春の実態を調べていた女性ライターが失踪した」……
しかし、時代の流れに取り残されたこの島は現在疲弊し、凋落の一途を辿っている。
本書ではルポライターの著者が、島の歴史から売春産業の成り立ち、隆盛、そして衰退までを執念の取材によって解き明かしていく。伝説の売春島はどのようにして生まれ、どのような歴史を歩んできたのか?
人身売買ブローカー、置屋経営者、売春婦、行政関係者などの当事者から伝説の真実が明かされる!

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Posted by ブクログ

この手の本は初めて読んだが続きが気になりすぎて、すぐに読み終わった。
売春島の全盛期、ルーツ、そして終焉に向かう話は読み物としてとても面白かった。
最後に泳いで逃げた女の話がしっかり回収できたのも良かった

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2023年08月22日

Posted by ブクログ

こうい、聞き込みが主の本は、レポーターの人間性が左右する、とよくわかります。初対面に近い人からよくここまで聞き出せたと思う。

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2020年11月27日

Posted by ブクログ

島全体が売春によって成り立っていたといえる渡鹿野島がどのように誕生して衰退していったのかを追ったルポ。
最後の文庫版あとがきがあることで消化不良されずに済んだ。この内容も掘り下げていったら1冊本が書けるのではないかと思う。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

今までノンフィクションの本は読んだ事が無かったから新鮮で面白かった。
島の歴史やそこに住んでる人、関わってきた人の言葉や考察があり、一度訪れてみたいと感じた。
こんな島があり、昔から必要とされてきたことが衝撃的ではあったし、歴史も紐解いてるので経緯や登場人物の人物像も見え、わかりやすかった

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2024年09月12日

Posted by ブクログ

書店に単行本が並んでいるのを見て、何となく気にはなっていたもの。”文庫王国”で取り上げられていて、改めて読んでみることに。自分の居住地から近いこともあり、もともと島の実情には多少なり興味があった。そもそも論として、どうして成り立っているんだろう、とか。30年前頃にピークがあり、以降は衰退傾向で、サミットを契機にほぼ壊滅状態というのは、なるほどという感じ。ここもまた、バブルとともにはじけた、ってことなのかな。平成と足並みを揃えているのも面白いところやね。

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2021年01月12日

Posted by ブクログ

このような島があったのはこの本が出版されるまで知らなかったが、東海〜関西〜四国辺りに住んだことがある人には有名な島だったのだろうか。2020年に考えると、つい最近までまるで映画の世界のような非現実的と言っても過言ではない出来事があったという事実。そして、当時の証人が生きている間に島の歴史や生業として暮らしていた島の住人たちへのインタビューなど後世への貴重なルポルタージュ。

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2020年10月26日

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職場の同僚のフーゾク体験を聞いてるときに出た一つの話題がこの売春島だった。京都から車でちょっと走ったら行ける三重県の夢の島がかつて存在したとは!
興味が湧いた時には時既に遅し、である。
悔しいからどんなところだったんだろうと検索掛けたらこの本がひっかがった。
週刊誌のように誇大妄想に面白おかしく書かれたものではなく、まじめ?に取材された内容で栄枯盛衰、渡鹿野島の歴史を隈なく学ぶことが出来て本望である。
文中にも出てきたが、昔は着物でお披露目しての女の子選びだったのが、いつしかスーツ姿で即物的になり、駆け引きも奥ゆかしさもかわいらしさもなく、ただ股を開いてヤルだけ。古き良き時代とは言ったものだ。懐古趣味だの年よりの戯言とはいうけれど、若者よ、今のセックス楽しいか?

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2020年06月09日

Posted by ブクログ

内容は島の歴史を辿り、江戸時代から現在までを扱うルポ。証言者の裏取りなどをしているがどこまで本当でどこまで嘘なのか疑ってしまうほど自分が見ている現実離れしている。
文章が読み辛い部分が多くそこが気になった。

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2020年06月03日

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売春島の歴史がわかる、まさかここまで詳しく紐解いていくとはと思う。

最後の湖雲寺の話がリアル過ぎて…

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2020年04月13日

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場所には歴史がある。特徴のある島なら尚のこと。売春の島として有名なところにも歴史がありその変遷と今と。興味深く読めたしそういった変遷にも興味が湧いた。

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2020年02月21日

Posted by ブクログ

2019年執筆された本
なんとなく、すごく昔のことを取材され
本にしたのだろうくらい思っていたが
かなり最近の話で驚いた。

売春で地域が潤い、住民が恩恵を受けていたような所があったのだ
暴力団や警察との関係
女性が売春に走る背景
地域とのつながり
訪れる様々なひとたち

知らずに訪れたことがきっかけでこの本を読んでみた
勉強になりました

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2025年09月24日

Posted by ブクログ

感想
島をあげて売春業ってすごいな。昔からの文化だからそれが当たり前の世界なのだろうな。

どこかの田舎でもモザイク付けの名人の村があったと聞くけど同じような感じかな。


あらすじ
売春島といわれた三重県渡鹿野島について筆者が取材したことについて書かれている。

1965年頃から関西の暴力団の影響で開発が始まり、島の置屋に女性が売り飛ばされる形で風俗業が盛んになる。

一時は元警察官が置屋の女将と組んで風俗業に取り組む。

島は四国から流れてきた人が、置屋業をやっていた。1980年代の最盛期は地元のホテルやスナック、居酒屋などどこからでも女の子を呼べたが、今はクリーンな開発が目指され、都会でも風俗業が盛んになったことから廃れて1、2件しかない。

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2024年09月15日

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伊勢市女性記者行方不明事件をきっかけにこの島を知りました。
生きるために産業を生み出した島だったんですね。

確かに島に足を運ばずともいろんな所に性産業はあるから難しいかもなー。

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2024年07月13日

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平成までこういう島が存在していたとは知らなかった。
「売り飛ばす」なんて、犯罪。あくまで男性側からの視点ルポ。衰退するのも仕方ない。

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

興味深くはあった。好奇心は満たせた。ただこれを書いた人物の文章力や構成力がクソ過ぎて読み進めるのが辛いまでにクソだった。この著者は自分の意見なのか、伝聞なのか、取材相手の肉声なのか、を全く区別しない。何故これが出版されるのか?下手くそな文章ってなにを伝えたいのか読み取るのにコストがかかるし読む側で要旨をまとめないといけないから本当にクソだしこんなものを出版してはならない。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

内容もそうだが、単にセンセーショナルに書かれがちなこの手の“事実”を克明に且つ冷静に記録した著者の姿勢が素晴らしい。

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2022年09月17日

Posted by ブクログ

★★★
今月6冊目
三重県にある70年代から2000年過ぎまで本当にあった売春が行き交う島。
どんなだったのかレポート。
しかしこの作家あまり文章上手くないのかネタが面白くないのか作品としたら微妙。
現在はどうなっているのか

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2021年03月15日

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売春島について書かれたルポ。島について色々な人からの取材をした事は興味深かった。しかし読みにくいのであまり内容が入ってかなかった。

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2021年03月05日

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大学時代から気になっていた島だったから、深く分かってよかった。文庫オリジナルのあとがきもついて、その後も詳しく知れた。レジャーで遊びに行こうとは思わないな

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2020年06月10日

Posted by ブクログ

島の成り立ちとか怪しげな噂話レベルで始まるのだけど、裏稼業で繁栄し、今はクリーンにしようとして苦戦している島の実情が描かれている。一癖も二癖もある登場人物たちが面白かった。

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2020年04月19日

Posted by ブクログ

三重県志摩市にある渡鹿野島。
かつて「売春島」と呼ばれた島について、売春産業の成り立ち、隆盛、そして衰退までのルポルタージュ。

著者は男性だった。
全体的にまとまりがなく中途半端な印象。

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2020年03月27日

Posted by ブクログ

売春島のルポルタージュ。
売春の行われていた島をテーマに取り上げているが、
日本の地方社会ではどこでもこんなことあったのでは? と思わされる内容。

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2020年03月22日

Posted by ブクログ

高木瑞穂『売春島「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』彩図社文庫。

ベストセラー・ノンフィクションということだが、内容は所謂コンビニ本のレベル。

三重県志摩市東部の的矢湾に浮かぶ周囲7キロの小さな島、渡鹿野島。島内のあちこちに置屋が建ち並び、僅か200人の島民の生活は売春で成り立っていると言われる。

横行する人身売買、男に騙されて売春宿に売られた若い女性が島から泳いで逃げたという話、島の売春の実態を調査していた女性ライターが失踪した話、島を訪れる客は全員監視されているという話、どこまでが真実なのか……

本体価格682円
★★★

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2019年12月20日

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