あらすじ
原体験とは、自分のルーツです。私たちのあらゆる行動、考えのもと、「一番の原点」あるいは「根拠」になりうる大きな体験です。原体験によって自分の軸をもてれば、人生の大事な場面で納得のいく選択をできるようになります。苦しい状況におちいることがあっても、原体験をよりどころに歩いていけます。この本では、そんな「原体験」を原動力に変えて生きる「原体験ドリブン」の方法をお伝えしていきます。
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Posted by ブクログ
▼こういう人におすすめ
・社会の中で生きづらさを感じするすべての人
・自分の軸で行動を決めていきたい人
・やる気はあるが長続きしない人
・自己分析を深く行いたい人
・大切な人の理解者になりたい人
▼手に取った背景
Twitterの情報発信を始めて程なく、著者であるチカイケ秀夫さんの存在を知り
(同調圧力をぶっ壊す)活動に興味を持ったことがきっかけです。
▼効果は?
上のおすすめにあげた方であれば効果があると思います。
この本の良い所は、自分の事を深く理解できる事だけではありません。
「原体験をもたない人はいない」という事がわかります。
なので、目の前のコミュニケーションする相手の想いや背景というものを
想像できる力が得られます。私としてはこちらの効果のほうが有難かったです。
また、著者であるチカイケ秀夫さんは、本を世に出すだけでなく
オンラインミーティングを活用したワークの実践を企画されており、
本で得た学びを実践する機会を作っていただきました。
私は実際、それに参加してこの本の解説にあるペアワークを行いました。
普段は無意識のうちにあった自分の幼いころの記憶を人に話すという体験は
とても新鮮で、意外と気持ちの良いものでした(カタルシス効果と言うらしいです)。
この本は読んで独力で自分の原体験を掘り起こすだけでも効果があります。
大事な記憶がどんどんよみがえり、自分の直感というものの正体が次第に見えてきます。
なのですが、ペアワークまで進んでいただけると、もっと良い景色が見えると思います。
▼かいつまむと、どんな本?
私の理解で表現すれば『人生の目的をみつけるためのガイド』です。
よく自分探しの旅、なんて言いますが、旅の仕方は、この本に書いてあります。
インドとか行かなくても大丈夫です。
▼この本のハイライトシーンは?
ハイライトシーンは【ペアワークのやり方】です。
少し紹介すると、『否定しない、すべて受け入れる』『アドバイス禁止』『相手が考えている時は待つ』
といったものがやり方として書いてあります。
これがなぜ大事かというのは、自分が原体験の旅をした後であれば、腹落ちできると思います。
相手の事をちゃんと理解しよう、傾聴しようと思える自分になれます。
▼まとめ
この本は、やり方を教えてくれますが、自分で手を動かさなければ、あまり効果を得られません。
是非、手を動かして感じたことや見つかったものがあれば、発信していただきたいと思います。
私の話でいうと、『もっと人の話を聴けるようになりたい』という想いを持っていて
今、営業の仕事、若手社員の育成の仕事をやっています。
その背景として、『小中学生の頃に取り組んでいた部活動で辛い時に、相談することができなかった』
という原体験を持っています。
この本を読んで、はっきりと意識できるようになったことです。
おかげで今、心は燃えています。
以上
Posted by ブクログ
原体験の不足をコンプレックスとしてもっている自分。人生のヒントを得るべく読書
原体験を原動力に変えて生きる原体験ドリブンの方法を伝える本とのこと
メモ
・大人になった今なら当時の体験を振り返ってその意味をとらえなおしたり、解決策を考えたりすることができる
・原体験に紐付く言葉は聞く人に厚みを感じさせる
・自由とは自分の意思で選択できること、選択肢が複数ある状態
・動機の深さは四段階
ファッション 見た目やかっこよさ
テンション 気分
モチベーション 原体験に紐づく内発的動機
ミッション 命を生涯かけてやり続けることを支える動機
・自己ワークのやり方
ノートとペンを用意する
原体験ジャーニーの起点となる基本の5項目に答える
今やっていること、
時間を忘れてできること
好きな言葉、
やりたくないこと
将来やりたいこと
なぜ?で深堀りし、答えをノートに書き込んでいく
・心の底から自分に興味がある、本当の自分を知りたい、熱量の高い原体験を探し求めている人には1人っきりで没入して原体験ジャーニーをやることがおすすめ
・1時間など時間を決めて取り組むことがおすすめ
・無意識マップの中で繰り返し出てくる言葉や価値観がないかどうか着目してみる
・振り返り時の注目キーワード
パンドラの箱 嫌な体験も深堀して外に出すと見方が変わることが。ネガティヴがポジティブに変わることも
鎖に繋がれた象 子供の頃の思い込みが大人になった今でも自分に残っていると気づくこと
家族との関係性 家族の在り方が今の自分を縛っていないか、規定していないか
・原体験を見極める軸は、腹落ち感納得感が自分にあるかどうか
・ペアワーク
初めはダメエピソードでアイスブレイクもあり
質問で顔つきが変わったり、言い淀んだり、長い時間考え込んだりするときは重要な体験に触れている可能性あり
変化があったポイントをメモしておくと、あとで良いフィードバックにつながる
・ペアワークならではの注意点
言いたくないことを無理に話させない
問い詰めるのではなく引き出す
相手が考えている時は待つ 聞き上手以上に待ち上手が重要
おうむ返しで聞く
否定しない、全て受け入れる
アドバイス禁止
当たり前のことほど聞く。すぐに納得してしまわない
それって○ですよね?と決めつけや誘導をしない
内容は相手の許可なしに人に話さない
・ペアワークをスムーズにするコツ
ゆっくり聞き始めて徐々にスピードを上げる
オープンクエスチョンを意識して質問する
1項目質問は最低5回以上
時間を決める15分とか30分とか
ポジティブからネガティヴへ
・質問者が振り返りを主導する。相手の顔つきが変わった話題など。
⭐️原体験振り返りワーク
1強い原体験は?最も強い原体験を二つ書き出す
2過去の自分にアドバイスするとしたら?原体験に関わりのある人に言いたいことは?当時の自分へのアドバイスを書き出す
3あなたの価値観は?アドバイスから価値観(思い)を想像する。シートに書き出す
4過去の自分と同じ状況にある人は誰か?昔の自分は何に悩んでいたか昔の自分はどんな境遇にありどんな感情を抱いていたか。過去の自分と同じ状況にある人とはどんな人か。どこにいるか。想像してシートに書き出す
5あなたの持っている手段は?あなたができることを考えシートに書き出す
・原体験バズーカ 今やってること、説得力、巻き込み力、貫通力の掛け算にやって生まれる原動力
Posted by ブクログ
これからどうなりたいか、どうありたいかを原体験という、背景をはっきり認識することで、自分の軸が定まるなーと改めて思った。過去の自分を否定ではなく肯定するとともに活かして、今後のキャリアを築いていきたい。
Posted by ブクログ
原体験ワークからの、自分の軸をつくる収束部分が特に良かった。
私が認識した強い原体験は、
・人のモノサシで生きてきた
・自己犠牲精神への嫌悪感
・価値観の押しつけに対する怒り
個人ミッション「人の動機が紡がれる世界に貢献する」が一段深くなったかんじがある。
Posted by ブクログ
以下メモ
- [ ] 現在の自分にまで大きな影響を与えている過去の体験こそが「原体験」。
- [ ] 原体験は、スタートアップのブランディングにとって非常に重要。スタートアップこそ、ブランディングが必要。
- [ ] 原体験ジャーニーをやっておくと、起業家はあらゆる場面で事業の目的やその意義を「自分ごと」として語ることができるようになる。
- [ ] 特にスタートアップの起業家は、「なぜあなたがこのビジネスをやるのか?」「このビジネスはどう社会を変えるのか」など、投資家をはじめとする人々の無数の「なぜ?」にさらされる。原体験を意識しておけば、起業家はそうした問いに自信をもって答えることができる。
- [ ] 原体験を意識していない起業家は事業に失敗しやすい。原体験にひもづく言葉は聞く人に厚みや重みを感じさせる。
- [ ] 人は自分の強い体験や思いに基づくことしか続けることはできないし、他人を巻き込むこともできない、という事実。このブレない「原体験」を軸にすれば、起業家は困難にぶちあたっても迷うことなく目標に向かって進んでいけるのではないか?
■成功した起業家の多くは原体験を知っている。
- [ ] 原体験は人を成功に導く。一時的なお金儲けなどとは違う、真の成功となる。
- [ ] 原体験を知れば、自分や周りから投げかけられる全ての疑問、「なぜ?」の問いに答えられるようになる。「なぜこの選択肢を選んだのか?」が分かるだけで、私たちは納得することができる。人間は根拠のないことに不安を感じる。根拠が分かると一転、ポジティブに考えられるようになるもの?