【感想・ネタバレ】新型コロナVS中国14億人(小学館新書)のレビュー

あらすじ

「ここまでやるか」コロナ戦争最前線ルポ。

この本は、中国ぎらいの人にこそ読んでほしい。
「コロナを世界にばらまいた元凶」として批判を浴びる中国だが、14億人もの中国人がどのようにこの未知なるウイルスと対峙したか、その実態はほとんど知られていない。中国が感染抑制のために講じた対策は、とんでもなくスケールの大きいものだった。「マスクを外すとドローンが警告」「GPSで個人の感染リスクを追跡」「AIの画像診断で感染を判断」「5Gネットワークで感染者を遠隔診療」「病院ではロボットが看護師に」そして「ウイルスを故意に拡散したら死刑」……技術と強権と監視を駆使した、異形の大国の異形のコロナ対策ドキュメント。
著者はこう説く。〈新型コロナで中国との関係が悪化した国がある一方で、中国の感染症対策を採用し、AIや5Gを自国の医療機関に導入し、医療チームの派遣を求める国も少なくない。日本と中国は移動が制限され、しばらくは一層遠い国になる。だからこそ、私たちは見えないところで起こっている中国の進化から、眼を背けるべきではない。日本が「コロナ後」の世界でどうポジションを築くかを考える上でも。〉

※この作品は一部カラー画像が含まれます。

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Posted by ブクログ

「中国嫌いな人も読んでほしい」と筆者は書いている。
コロナの情報は当然自国の情報が第一であるため、コロナの震源である中国の情報は少ないし、本当かどうかもわからない。
今回この本で、知らない情報がたくさんあった。
中国もやることはやっている。いかにも中国!!というのもあった。

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2020年11月14日

Posted by ブクログ

中国は隠蔽の国と言われるけど、やると言ったら、日本は比じゃないくらい、対策も情報公開もしっかりしていた。

これに尽きる。
そして、中国は人権がない国だからできると言われていたロックダウン、接触管理アプリなどは人権にうるさい欧州各国も追随している。
この事実が、中国の対策の確かさを示している。

ちろん、中央政府に言われるまで地方政府がいい報告しか上にあげない、所謂メンツ主義で感染対策が遅れ、世界的なパンデミックを起こしたことは間違いない。
ただ、これがアメリカで起きていたら?
アメリカは現在、民主主義というより個人主義のように感じる。自由、人権を盾に一丸になって対策を取れないまま、中国とは別の理由で世界的なパンデミックを起こしていたのでは?

ルポを書いている著者のおかげで、ミクロ視点で中国の実態を覗くことができた。

反面、SARSを経験していたことで、「伝えてもやってくれない国民」を認識していたこと、初動の遅さなど、決して中国を賛美するだけではなかった。

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2020年07月31日

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