【感想・ネタバレ】フィンランド人はなぜ「学校教育」だけで英語が話せるのかのレビュー

あらすじ

教育関係者、必読
“英語教育改革”を乗り切るヒントがここに!

多くの人々がふつうに英語を話すフィンランド。
それを支えるのは、独自の学校教育の在り方だ。


どんな授業、どんな教科書でそれが可能になるのか——

日本でも外国語(英語)は5、6年生から正規教科に、
中学校では、外国語(英語)で授業を行うことが「基本」になる。

「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を総合的に学んでいくうえで知っておきたいフィンランドの英語教育。
その成功の軌跡と日本への示唆が詰まった一冊。

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Posted by ブクログ

まず、著者は英語教育の准教授で、ただのエッセイではなくちゃんとした現地調査の結果を噛み砕いて書いてあり、信頼性がある。
次に、「フィンランド語の方が日本語より言語距離が近い」とか「フィンランドのテレビでは英語音声でフィンランド語字幕だからリスニングが有利だ」とか、日本人が真似しようとしてもどうしようもないことではなく(それも書かれてはいるけど)、教科書の違いとか授業の仕方というなんとかできそうなことを重点的に扱ってあり、よかった。
フィンランドの教科書でいいところ。
・レベル低い〜高いまで多くの生徒に対応した問題がついている。(先生は選ぶだけで「個別最適」な学びが与えられる)
・ワークには随所にヒントがあり、生徒は自分一人で答えられるようになっている。
・語彙、文法、コミュニケーション、全てが教科書と準拠のワークで済む。「これをしっかりやればいい」という信頼感。
フィンランドではやってるのに日本でやらないところ。
・発音記号
・本文訳
・あなたはどう思いますか、というオープンクエスチョン
・コミュニケーションが楽しくなるような活動(日本の教科書にあるのは、練習のための活動。)

基本的に日本の教科書は生徒のレベルには合わせてなくて、生徒にはレベルが高い子も低い子もいる。
そのギャップを埋めるのが教師の力量、という状態。
文科省さん、教科書、もっと使いやすくしましょう。
そうすれば先生は生徒に合ったコミュニケーション活動をして、生徒の英語力はもっと上がりますよ。

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2024年07月04日

Posted by ブクログ

フィンランドの先生の本務は授業であり生徒指導や課外活動、クラブなどは専門の教員がいる
よって4時には学校を出れる
平均より給料は少ないが人気な職業である
先生の質が高く修士の学位が必要
少人数クラス
学校の英語の授業のみで大抵の人が英語を喋ることができる

日本の場合過酷な教育現場であり先生不足であ
負のスパイラルに陥っているようにしか思えない
そのためにまずは先生の働く環境を改善していくことが必要だと考える
また、受験のための英語ではなく、生きている英語を勉強していくべき

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2023年09月11日

Posted by ブクログ

ごくごく普通の青年も英語を話すというフィンランドの英語教育について「先生」「教科書」「教員養成のシステム」「授業形態」など様々な観点からおおまかな内容を知ることができる本。
社会的な地位や信用が確立しているフィンランドの教員,英語はもちろん,教育そのものについてどのような背景で今に至っているのか。そんなフィンランドの英語教育から日本の英語教育現場で参考にできる点もあった。が,個人の範疇ではなく国単位の問題点も改めて意識させられた。

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2022年03月06日

Posted by ブクログ

 私は英語ができない。学生時代、早々と捨て科目にしてしまったという後悔がある。大人になり、必要があり学びつつも、結局は身振り手振りな人生だ。

 さて。
 タイトルにひかれて読んだのだけれど、なるほど、英語で考え、話し、大量の演習をこなすことにより身につくのか……という感想。フィンランドは英語教育だけではなくて、教育、未来に関する投資の概念が強い気がする。日本は既得権益というか、すでに何かを持つ人がそれを守る方向性が強いけど、(フィンランドにもそれはあるのだろうけれど)必要な教育を与える姿勢が強い。

 英語教育だけではなく、異なる国の教育について知ることができて楽しかった。
 私も学び方によっては英語できるのかもしれないなぁ。もいもい。

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2021年01月30日

Posted by ブクログ

英語を学習する理由=さまざまな考えや価値観を持つ人々と相互理解、相互協力を行い、より平和な社会を築くため。
普段からそんな大それたことを考えているわけじゃないけど、ウェブや映画や旅行なんかを通じて外国のカッコいい文化をもっと理解したいと思っているのは確か。
フィンランドに倣って、もっと外国語の運用能力を高め、他国との対話を大事にする国となれ。

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2020年06月15日

Posted by ブクログ

英語教育だけでなく、フィンランドでは教育そのものの位置付けが日本と違うと思った。
英語教育はもちろんだけど、日本の教育大丈夫かなと心配になる。

ここ2年くらいのコロナ対策のこともあり、ますます日本に絶望してしまった。
世界はどんどん変化していくのに、日本は変わらない。
むしろ後退しているのかもしれない。

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2021年05月27日

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