あらすじ
「いったい涼しげというのは、すっきりと線が立っている趣をいい、すっきりとは或る鋭さを含んでいるとおもう。……。げというのは力量である。」(『回転どあ』「あじさい」)――父・幸田露伴の思い出を綴った文章で世に出た著者は、東京下町・向島に生まれ育った。気性の激しさ、繊細鋭利な感性、強靱な文体で身辺を語り、日々の発見を精妙に記す。庶民生活を清新に描いた、単行本未収録エッセイ101篇。
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Posted by ブクログ
幸田文「回転どあ 東京と大阪と」、2001.2発行。庶民生活を清新に描いた単行本未収録のエッセイ101編。 ①明けまして、という挨拶には希望がこめられている。 ②自慢、高慢、馬鹿の骨頂という。(心に留めておかねばw) ③年の暮れは忙しい。年の暮れも、卒業も、結婚も、葬式も、区切りは忙しいにちがいない。でも、その忙しさの中にしんみりした情緒を含んでいる。
3月は、気候はゆるむし、花は咲こうとするし、きもちのいい月。一方で、若い人が卒業、就職、入学とざわつく月。幸田文(1904.9.1~1990.10.31、享年86)「回転どあ 東京と大阪と」、2001.2発行、101編のエッセイ集、再読。 「運転は一つ間違えば大事故に。一つの事故には約三百もの原因がある。それを承知してハンドルを握る。」著者にこう話したタクシーの運転手。この心掛けが大切ですね!歩行者、自転車、バイク、後方車、対向車・・・、注意しすぎることはありません。