あらすじ
エリンガム・アカデミー、そこは天才や革新者を輩出してきた全寮制の学校。願書も入学試験もなし、ドアを叩いた生徒のなかにきらめきが見えたら、入学が許される。新入生のスティヴィは推理マニアで、80年前に起きたアカデミーの創始者で大富豪、エリンガムの妻と娘が誘拐された事件を調べている。身代金が払われたにもかかわらず、妻は殺され、娘は行方不明のまま、犯人の正体も分からずじまいだった。入学の際の課題としてスティヴィは事件を調べ直すが、そんなとき新たに殺人が……。NYタイムズベストセラー作家が書いた本格ミステリ。
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Posted by ブクログ
スティヴィの青春と探究心が引き起こすドラマが面白い。淡々と進むところが現代っぽい。一昔前の青春ミステリならもっと暑い展開や冒険が強く描かれたと思うけど、現代版では主人公のもろさが丁寧に描かれる印象。
ネイトの引きこもりつつも、物書きへの執着がかなり好き。特に指輪物語やゲド戦記に傾倒しているあたり、甘酸っぱくてすごい郷愁感がくる。
p.261 でネイトがスティヴィに憧れの地に立つことができたことをうらやんで、ガンダルフが自分には訪れることがないと話すシーンは、心を打たれた。わかる。わかりみが強すぎる。精神を安定させるのがビルボの丸いドアって!わかりみが過ぎて苦しい。
スティヴィの恋愛やジャネットとの友情にも心が逸れるけれど、ラリー元刑事が見抜きまくる会話が良い感じ。
話の展開はなかなか進まないし、人もあまり死なないし、一巻だけでは事件が全然解決しない。でもたまにすごい刺さる文章表現があるから次も読みたい。
Posted by ブクログ
登場人物を必死で覚え読みましたが…こ〜んなに厚いのに続く、ですかぁ!!
続き読むのも疲れそうだけど、ここでやめたら何にも解決しないというジレンマ…
さらに三部作という衝撃…果たして最後まで耐えられるか!!(ヤケですな)
Posted by ブクログ
ヤングアダルトのミステリーだと、楽しみながら読み進めたら、何?何?この本の存在がミステリー?
これは出版社のフラグ❓新たな試み❓500ページ超えの大作。最後の方はどうなるかとドキドキしながら読み進めたら、突然の❗️内容は楽しめたし丁寧にそれぞれの人物の性格とかまでも書き分けられてたから凄く惜しい気がしてならない。
Posted by ブクログ
苦手なYAだけど、本格ミステリだということなのでとりあえず読みはじめて結構楽しい…と思ったら、突然の「続く…」
えっ、500ページで終わらないの?しかも3部作!?次作は「1年お待たせすることはないようにしますので…」って。謎解きなのに。
先に言ってよ〜
うーん、全巻揃ってから読みたかった。内容を覚えている自信がないです泣