あらすじ
どんどん深く、複雑化する地下鉄。地下40mを掘削するトンネルや川の凍結など、不可能を可能にした建設技術を紹介。乗客誘導の工夫、莫大な費用削減の秘策やデザインにも触れる。
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Posted by ブクログ
著書では自分が利用していた駅が多数紹介されていて、「あの駅にはそんな工夫があったのか」、「あそこにはアートがあったんだ」など隠れた(地下だけに! )地下鉄の秘密を紹介している。駅というとたいていは急いでいて通り過ぎるものという認識が自分の中にある。駅の中には見どころが数多あるのだなと、ちゃんと見ていないことに後悔している。特に、コロナ禍では地下鉄を利用する機会が激減した。今度地下鉄に乗るときは、いろいろ確認したい。車中で寝ていたり急いで通路を歩くのはもったいないね。
Posted by ブクログ
日本で最初の地下鉄は銀座線です。造られて
から100年以上経っています。
当然その間の土木技術の進化により、製造工
程なども大きく変化しています。
今はモグラのように地下を掘り進むシールド
工法というものですが、銀座線は地上を掘り
起こして、路線を溝のように造り、後から道
路にフタをして完成という流れであったとか。
この本ではそういった地下鉄の建造に関わる
内容から、実は駅によって色々な美術工芸品
が飾られている点に言及するなど、毎日利用
していながら、気にも留めていなかった部分
に光を当て、気付きを与えてくれる一冊です。
Posted by ブクログ
東京の地下鉄の建設、歴史について紹介した一冊。地下鉄の建設方法、人に優しいデザインが如何に進化してきたか掴める。
書評を見て購入。簡潔な内容で、難解な言葉を避けながらわかりやすく噛み砕いており、満足度は高い。ちなみに著者は都営地下鉄に思い入れがあるのか、都営地下鉄の記載についてはマニアックな掘り下げ方をしている。その分、他の地域の地下鉄建設にページを割いてもよかったと思う。