あらすじ
1960年代半ばから7年を超える長期政権を誇った佐藤栄作。岸信介の実弟で、吉田茂に寵愛された佐藤は、寡黙な官僚政治家との批判が強く、ノーベル平和賞受賞には違和感の声さえ上がった。だが憲法改正を回避し、日米安保体制の安定を確立させる中、沖縄返還、日韓基本条約締結、急激な経済成長に対する社会開発政策など事績は多い。本書は、佐藤の軌跡を追いつつ、核兵器を保有せず大国の地位を獲得した戦後日本を描く。
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Posted by ブクログ
いままさに考えさせられる内容、政党と官僚のありかた
「政党と官僚の相互理解が民主政治の運営を円滑にする、 役人上がりには政党教育を与え、政党育ちには行政教育を与えて、一個の立派な政治家を育て上げたい」吉田茂
野党としての在り方
「国民を代表して政府を攻撃すること
政府案に対して野党の案を持つべきこと
自分が政権を取ったときに実行不可能なことは言ってはいけないこと」 ハロルド・ウィンストン
ともに国民にみえない いま
ということはやはり政治家の責任
そもそも総理大臣以外に これはという顔が見えないのが変なのかもしれないな、 と本書を読み進めると思います。