あらすじ
異常に自己評価が低く人間と交わるのが超苦手な淫魔の安里(あんり)。精気不足で倒れそうになりながら迷い込んだ夜のクラブでパリピ青年の啓介(けいすけ)と出会い家に転がり込む。陰キャな性格を面白がって世話を焼いてくれる啓介に、安里は自分が淫魔でインポであることを打ち明けるが、啓介の反応は予想のナナメ上を行くもので!?
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Posted by ブクログ
淫魔ものでBLではあるのだけど萌えとかエロではなくて生きづらさ抱えた者同士が傷を晒しあってともに笑えるようになるまでの青春ものというか、闇抱えた陽キャと光属性の陰キャみたいなたすき掛けの対比が面白いお話だった。
主人公達が段階を踏んでというかむしろ遠回りをしながらみんなで少しずつ外堀を埋めてっての大団円でのえっちはむしろ感動でほろりとしてしまった。友達といい、肉食さんといい、深入りしない付き合いしてきた割には攻めも周囲の人に愛されている。
実際愛とか恋とか以前のもっと根源的な愛したい愛されたいの部分の歯車をやっとこ動かすようなお話。いわゆるBLとして期待して読むとちょっと違うかもしれない。ルチルらしいっちゃらしい。
題材のわりに健全
インキュバスという材料の割にとてもピュアな話です。
そして全体読んでもインキュバスじゃなくても話が成り立つかんじはあるのでせっかくのインキュバス設定が勿体なくかんじる。
でも、話のところどころにネタ挟んでくるのは笑えました。