あらすじ
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いま「地域商社」は、地方創生や地方経済活性化の切り札として、注目を集めています。地域商社の主体は民間で、一般的な公共政策とは一線を画すことが特徴です。本書は、地域商社の定義からビジネスモデル、運営法、全国の特色ある地域商社事例などを解説した入門書です。地域活性化に取り組みたい地方の民間企業や金融機関、商工会議所、自治体の担当者、地域産品の開発・販売者など地域にコミットするビジネスパーソンにおすすめします。
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Posted by ブクログ
地方創成の3代プロジェクト①地域商社②DMO(DMC)③工芸イノベーション
地域商社の目的は【地域のグッドイメージをつくる】こと
地域商社の三大機能:企画する力・売り込む力・巻き込む力の3つの要素が重要
問題点:マーケティング力の不足、ロット割れ、大都市圏への人口流出、リスクマネジメント力の不足、地域のノウハウの集積システムが不在、
地域商社がコーディネーター役として地域内外の連携役を担う必要がある
10P分析で地域の課題を洗い出す必要あり
→product,price,promotion,people,process,physical(物的証拠) evidence,province(地域),poetry(言語表現),participation(参画連携))
仮に、起業するのであれば国からの支援金をもらうのが中立で良さそう・・・
ニッチマーケットを見つけ出す必要がある
地域の生産物が限られていることもあり、プロダクトアウトで商品が生み出されることがよくある。そのため、マーケティング力で【どのフィールドで売るか・どう見せるか】に変換してく必要がある。
STP戦略:セグメンテーション(市場)、ポジショニング(プロダクトレベル)、ターゲティング(消費者レベル)
Posted by ブクログ
図解入門ビジネス 最新地域商社の基本と仕組みがよ~くわかる本
著:中村 郁博
本書は、地域活性化への期待が集まっているものの、多くの形態があることから、今一つ判然としないところもある地域商社について、求められる機能や、設計、運営のポイント等がわかりやすく解説されている。
一昔前には、日本の多くの地域が、自律性を失い、東京への情景と自地域への諦念に溢れていた時代もあったものの、今は完全に潮目が変わり、地域独自の社会と経済のモデルを創り上げようとしている人たちが増加している。そして、一部地域では、すでに日本の最先端の挑戦が始まっている。
本書の構成は以下の7章から成っている。
①地域商社と地方創生
②地域商社の定義
③地域商社が求められる環境
④地域商社のビジネスモデルのポイント
⑤地域商社の設計のポイント
⑥地域商社の運営のポイント
⑦地域商社のケーススタディ
地域商社を一言で捉えることは難しい。それは、まだ形として確立しておらず、そもそも多様な機能と役割と価値を持つそれを一括りにしており、分けて考える必要がある。
パターンにおいても本書では大きく3つのカテゴリーでそれを捉えているものの、もちろんそれが全てではなく、今後の外的要因や内的要因で生まれては消え、そして時には混ざりながらそれとなく、形作られる。
ゴールも正解も明確ではない現状においてこれほどまでに「地域商社」という形を体系的に説明している本書は素晴らしい。概念のみならず、設計や運営にまで及ぶ言及は知識だけではなく、経験あってこそ紡がれるものである。
知識だけを得るのではなく、自分が地域商社をデザインし、運営するとしたらという当事者意識を持った読み方をした時に本書はその機能を存分に発揮する。一読で「地域商社」を理解できることは出来ない。
アンテナを立たせてくれるきっかけの一冊。何がわからなかったのか、何が必要なのかを再認識できた。本書が「地域商社」の全てではないものの、確実に読者をスタートラインに立たせてくれる優れもの。
Posted by ブクログ
地域商社という地域活性化のための切り札についてのシンプルでベーシックな教科書です。見開き2Pに一個一個のテーマをまとめてあります。非常に整理されて頭に入ります。with corona時代に入って、地方にとってはインバウンドの減少という目の前の大きなマイナスと地方分散というまだ見えないテーマのプラスがあると思いますが、マイナスをプラスにするのはとにかく人材だと思います。星野リゾートの社長が海外からのインバウンドが戻り始めるのは1年半は掛かるとの予想によって、ここしばらくはマイクロツーリズムによって地元資産の発見をして、コンテンツを磨く時期、と言っていたと思います。地方の付加価値化はさらに求められてくるはず。そんな時、立ち戻るべき本だと思いました。さらに最終章の事例に触れると前向きな気持ちが生まれます。