タイトルだけ見るとアダルト要素が強めのマンガかと思われるかもしれませんが、読み進めていく内にそうではない事に気づかされると思います。
この作品は、風俗嬢の赤裸々な暴露エッセイではありません。
カワイイ絵柄とは裏腹に、描かれているのは原作者であるエバラユカさんの心の奥深くに広がる闇です。
主人公は江原有香。原作者のエバラユカさんご本人です。
漫画家としてWEB連載を持っていましたが、担当編集からの過度なセクハラを受けます。
私、編集者のあまりに酷いセクハラ・パワハラに怒りを感じました…!!
こんなに酷いことがあるのか!?とドン引きされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
男性経験のなかった江原さんは友人に相談するも、「仕事をもらってるのなら我慢しなきゃ」と諭されます。
仕事だと割り切り「接待」として接しようと頑張りますが、我慢の限界を迎え心が折れてしまいます。
そうして、ついにはマンガを描く事を辞めてしまうのです。
マンガという道を絶ってしまった江原さんでしたが、お金を稼がないと生活ができません。
なるべく少ない出勤で稼げる仕事は…と考えた末に辿り着いたのがデリヘル店だったのです。
幼少期に癇癪持ちの母から折檻され、自尊心を傷つけられてきた江原さん。
そのせいもあり、自分に自信が持てないでいました。
風俗で働くことは周りから下に見られがちという事実に、逆に自分にはぴったりだと思い至ります。
しかし、初仕事で優しいお客さんについた事で、自分の中で何かが埋まった感覚を得ます。
その後もデリヘリの仕事を続けるのですが、彼女には更なる地雷が…!!
それは、中~軽度のワキガであるということ!!
ワキガを気にするあまり、うまくお客さんと接することができずに思い悩み…。
江原さんが抱える数々のコンプレックスを克服し、どう自分自身と向き合っていくか。
それがこの物語の主軸だと思います。
願わくば江原さんが幸せを掴まれていますように…。
2巻が楽しみです。
感情タグBEST3
少しエッチな内容を期待して読み始めましたが、ちょっと違う(笑)
でも、面白かったです!
最後の編集さんが言うとおり、悩んでる姿に共感できるような漫画です。
よかった
おもしろかったし、経験をばねにして元気になってくれてよかった。みんな誰でも承認欲求はあるし沼にもハマる。好きなものとまっすぐな気持ちで向き合えるようになってくれてよかった。