【感想・ネタバレ】黒の公爵のレビュー

あらすじ

地味で冴えない“壁の花”を、放蕩公爵がもてあそぶ――!「キスをしたのは起こしてくれたお礼だ。魔が差した」

貴婦人の邸で話し相手をしているヘスターは、美しい姉や妹とは違って、舞踏会ではいつも壁の花。でもその日、“黒の公爵”とあだ名される、夫人の継息子エイドリアンが帰還すると聞いて、少しそわそわしていた。行く先々でスキャンダラスな出来事を巻き起こすという放蕩者と悪名高き公爵は、くらくらするほど魅力的だったので、ヘスターは夫人の忠告どおり、彼に近づかないことに決めた。だがある日、ソファでうたたね中の公爵の苦しそうな声に気づいて声をかけると――突然、唇を奪われてしまったのだ!
*本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

美しい姉や妹と違って不器量なヒロインは公爵夫人の話し相手として生活をしている。
ある日公爵夫人の継息子で、"黒の公爵"と噂され悪名高いヒーローが屋敷に帰ってくる。

ヒロインのことを器量ではないという文章が何度もあってなんだか可哀想になってくる。
よくあるロマンスのように恋をしたヒーローの目にだけ美人に映る、というのでもない。
ただヒロインには物怖じしない肝の座った優しさがある。
ヒーローもその心に触れるにつれ、ヒロインのことを愛おしくてたまらなくなっていく。
そしてヒーローの異母弟の魔の手からヒロインを救おうとする。
ただヒロインも守られるだけの女性ではない。
愛するヒーローを破滅させてやる!という異母弟の脅しにも負けずにやり返すだけの度胸があるので気持ちがいい。

なんとこのどうしようもない異母弟のスピンオフがあるそうで読むのが楽しみです。

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2020年10月06日

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