あらすじ
晴海一豊は、ファミレスで食材の仕入れを担当するサラリーマン。老舗旅館の次男ということもあり、超がつくほど真面目で実直、女性関係も苦手。そんな一豊に運命的な出会いが――!
後輩に連れてこられたレトロなカフェで、大きな瞳が魅力的なウェイターのひかるに声をかけられる。端正な容姿に思わず見惚れる一豊だったが、急に個室で押し倒されて「今日は俺がお兄さんをなぐさめてあげる」と言われ!? ここって、なんかそういうエッチなお店ですかーーっ!? 次第に明らかになるひかるの秘密や一豊の過去から目が離せない、ハイスピード・ラブコメディ。
感情タグBEST3
匿名
良い作品でした!
初読みの作家さんです。
この作品、人の気持ちの闇の汚い部分に焦点をあてていて、じわじわ滲みでたり、じっくりじっくり解して行ったり。
物語にしては、結構現実的なストーリーで、
無駄なエロもなく、内容がしっかりあって良かったです。
出会いのきっかけとなった場所が、昔ながらのレトロなカフェーって言うこともあり。
何回も、じっくり読みました。
アイドルに憧れていた〜ひかる。
でも、周囲にはバカにされる始末。
自己肯定感が低く、それでも誰かの役に立ちたいと、存在価値がないと思い込んでいる。
何かを掴もうと必死にもがく。
メイクの動画配信中、塗っても塗っても綺麗にならない顔と、汚部屋がリンクしていた所は、ひかるの心を映したもんなんだろうな。
一方、一豊は老舗旅館の次男でサラリーマン。面倒みの良いお人好し、ひたすら頑張る努力家。
しかし、父親に対しては、待つことした出来ない、選ばれ待ちな人物。
跡継ぎの問題で、兄への嫉妬が〜なんとも切なかったよ。
そんな2人が出会ったことで、惹かれ合い〜喧嘩しながら心を通わせて行くのが堪らない。
そして、自分たちの人生を軌道修正しながら成長して行く姿に胸を撫で下ろしました。
一豊の夢が、いつか叶うと信じています。