あらすじ
夫は保育士、妻はソーシャルワーカー(社会福祉士)。 夫婦でそれぞれ家事をこなし、子育ても仕事もうまく回す、平和な日々…
だが、ここに至るまでに何年にも及ぶ、壮絶な夫婦のバトルが繰り広げられたのであった。
大ヒットを記録した「夫の扶養からぬけだしたい」著者ゆむいの第2弾。
マイペースで気遣いの方向が的外れな夫と、それにイライラする妻の姿が共感を呼ぶコミックエッセイ。
子育てや家事をめぐってすれ違う夫婦が、互いに助け合える関係になるまでを描く。
WEBサイト「ママの求人」連載、
「夫の扶養からぬけだしたい」に続く話題作が待望の単行本化。
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産婦人科と父親へこの本を。
私が出産をしたのはもう10年前になりますが、当時感じていた不満、そこから考えていたこと、社会通念や先入観、性差。
それらから来る意思疎通の難しさなどについても本当に、本当によく的確に言語化されています。
たくさんの出来事エピソードから、削って削ってここまで濃縮されたのではないかと思うと頭が下がります。
後書きで原作者の方が、この本の制作に携わったことで「私の産後が終わった」と表現されていたのがとても印象に残りました。
全ての必要な方にこの本が届くことを祈りつつ、現在のお母さんにもお父さんにもこの本は必要ない社会になっていることがゴールなのかも、と思いました。
我が家は私が大黒柱となり、夫が主夫をする事でお互いの主体性を獲得することに成功しました。
色々なやり方、色々なスタイルで、先入観に囚われず、子供がいても生きやすい世の中になればと願ってやみません。
それでも、この本を読んで何度も涙する場面があるのは、私の産後も未だ終わっていないということだと思います。
長くなりましたが、買って損のない、むしろ紙ベースでも欲しい本でした。
ありがとうございました。