あらすじ
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【内容紹介】
小児科専門医でアレルギー専門医の堀向健太さん、子育て中のマンガ家・青鹿ユウさんがコラボ。これまでのどんな本よりもわかりやすく、アトピー性皮膚炎の基本、スキンケア、薬物療法、悪化要因対策についてお教えします。
【著者について】
ほりむかい・けんた
日本アレルギー学会専門医/指導医/代議員。鳥取大学医学部医学科卒業。様々な医学サイトで執筆しながら、SNSでも出典の明らかな医療情報の発信をしている。
あおしか・ ゆう
漫画家。夫と娘と猫と生活中。自身の経験、専門家から学んだことを「気軽にやさしく読めて、ちょっとためになる」をモットーに書いている。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
我が子がダニアレルギー、アトピー性皮膚炎で治療中である。処方された薬は問題ないのか、ステロイドを使用して良いのか等、漠然とした不安を解消するのに最適な本だと思う。特にステロイドの「長期」使用に対する記述において、不安が解消された。
なお、本著書は5年程度前?の情報であり、新たな治療薬があるため、その点はかかりつけの先生に相談されたい。
Posted by ブクログ
4ヶ月になった子どもの肌の赤みがずっと気になっていて読みたかった一冊。基本的すぎてクリニックでも教えてもらえない体の洗い方や保湿の仕方、薬の取り方やシーツのことなど今からでも参考になることがたくさんある良書です。
Posted by ブクログ
アトピー性皮膚炎の治療3本柱、スキンケア・薬物療法・悪化要因対策について、必要十分な内容が、一般の方にも分かりやすい言葉遣いで解説されています。医師として読んでみて、ケアの内容はもちろんのこと、患者・家族さんらへの具体的な説明の仕方も載ってあって、非常に参考になりました。
Posted by ブクログ
子どもがアトピーと診断されたので読んでみた。
信頼度の高いエビデンスに基づいて書かれているものなので、安心。
まずは、薬で症状を抑え、清潔にして保湿。
がんばります。
Posted by ブクログ
必読書!アトピーが心配でない保護者の皆さんにもお勧めしたいし、アトピーに限らない内容なので「子どもの肌ケア」みたいなタイトルでもよかったのではないかと思う。
分かりやすく引用文献もある
夫がアトピー性皮膚炎です。妊娠中に、子に遺伝することが心配になり本書を読みました。アトピー性皮膚炎に関する最新の基礎を知るのに最適だと思いました。予防について詳しく知りたかったので、そこは少し物足りなく感じましたがケアについての本なので仕方がないですね。でも、方針はわかったので満足です。
Posted by ブクログ
アトピー と診断されて、お医者さんに何を質問していいか、知識が全くなかったので読みました。同じような状況の方にはオススメできる本です。
<標語、キーフレーズ>
■ファクト
→抽象化
★転用
<「小児科」「内科」のような標榜科はどの医師でも掲げることができる>
◾︎「専門医」は、学会の試験をクリアした医師のこと。医師ならば誰でも名乗れる…というわけではない。小児科専門医は、日本小児科学会のウェブサイトの専門医検索で医師名から検索できる。
<アレルギー検査 覚えておきたい二つの検査>
■1つめは「IgE抗体」
もっとも一般的。数値が高いと、アレルギー体質が強い。
■2つめが「TARC」
アトピーがひどくなると高くなる皮膚細胞から作られるTARCという物質の量を調べる検査。炎症が強いと数値が高い。ただし、生後6ヶ月未満の基準値がない、低月齢ほど自然と高い数値が出てしまう。
<アトピーは「皮膚のバリア機能が壊されたから」起こる症状>
■すごく簡単にいうと「皮膚のバリア機能が壊されたから」
・環境要因(ダニ、気候、細菌)や、乾燥体質の要因が複合的に重なり、角質を刺激・破壊。角質が壊れると、肌の水分が蒸発しやすくなり、バリアを守るタンパク質が作られにくくなる。しかも、かゆみを強める物質(インターロイキン31)が体の中から出てくる。これがぐるぐる回り、アトピーが悪化する。
■大事なことは、この負の連鎖を断ち切ること。
・角質が壊される→かゆみがつよくなる ので、清潔に肌を保つ。
・かゆみがつよくなる→引っ掻く ので、薬を塗布する。
・引っ掻く→角質が壊れる(角質が乱れて隙間ができると、様々な刺激をそこが受けることになるので、炎症が起きる。この皮膚に炎症が怒って赤くなった状態を「紅斑(こうはん)」という) ので、スキンケアでしっかり保湿する
■表皮肥厚…アトピーが続いた皮膚は硬くなってしまい、薬が効きにくくなってしまう
角質破れる→治そうとしてもかゆくて引っ掻いてしまう→体は急いで角質を作ろうとする→でも急いで作った角質なので、正常な構造をしていない→不完全な角質が積み上がる→厚くなり硬くなる
→だからこそできるだけ早めに悪いサイクルを断ち切ってしまうことが重要
■経皮感作…皮膚の状態が悪くなって感作される、皮膚状態が悪いことがアレルギーへの入り口になること
■TRP…細胞に備えられているセンサーで、温度が高いとかゆみを引き起こしやすい。だからお風呂の温度は暑すぎないほうがよく、長風呂も避ける。
<保湿は重要な武器になる>
■ステロイド剤の塗り薬で皮膚の状態を良くしてから、<保湿剤を毎日使う群>と<保湿剤を毎日使わない群>に分け、再度悪化するまでの期間を比較した研究では、
・<保湿剤を毎日使う群>…再度悪化するまで89日間
・<保湿剤を毎日使わない群>…再度悪化するまで27日間
→悪化しにくくなるということは、ステロイドの塗り薬を使う必要性も少なくなるということ。
■保湿の塗布回数は、1日2回以上塗ったほうが保湿効果は高かったという報告あり。1日複数回ぬれるように頑張ろう。
<ステロイドは炎症を鎮めるための薬>
<現在の治療法の主流は「プロアクティブ療法」>
■プロアクティブ療法…ステロイドの副作用を抑えながら効果を最大限発揮できるようにする使い方のこと。
■ステロイドの使用が週2回に安定したら、中間目標に達したと筆者は考えている。夏や冬を悪化せずに超えることができたかどうかが、判断の目安の一つ。
保湿のみ2日間→ステロイド1日→保湿だけ3日→ステロイド1日というペースになるが、この保湿だけの3日めに湿疹が悪化しないかどうか。
Posted by ブクログ
アレルギー指導医である堀向先生が著作、それを漫画で入りやすく説明してくれている一冊。
子供のアレルギーには多くの情報が溢れており不安が増すが、本作は「一般的な病院におけるステロイド治療」に関して学ぶのに最適な一冊だと考えます。
薬の説明や使い方・スキンケアの必要性・外的要因の除去という3本柱をわかりやすく、また数多の論文から結果を引用していること、何より先生の方針・考えがしっかりと説明されています。
読みやすく、また子供のアレルギーケアをする必要性と病院の医師と相談をして見れるある程度の知識が身につきます。
問題は副作用についての説明が
・戻りやすい副作用
・戻りにくい副作用
と2点説明がありますが戻りにくい副作用へのフォローが少ないところも感じました。
それ以外は分かりやすく説明されています。
もちろん漫画の多さゆえに情報量は少ないですが、どのみち医者の診断・相談を経る必要が出るのがアトピー性皮膚炎だと考えますのでその点は問題ありません。