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Posted by ブクログ
以前に「イカの心を探る」を読み、同じ著者が書いた本を読んだ。タコがどのように周辺を感覚し、どのような知性を獲得しているのか、実験を通して紹介する。専門書ではないが、そこそこ踏み込んだ内容なのだと思った。でも難しくない。読んでみると分かるが、楽しい本である。著者の語り口が楽しくて、適度に脱線しつつ、楽しい実験風景などが目に浮かぶ。タコの足と吸盤は想像以上に大切な器官のようだ。目も重要で、人の目とタコの目の構造の違いなど、生命の神秘を感じずにはいられない。「このタコ!」というと悪口になるが、 本書を読んだ後は誉め言葉に聞こえてくる。
Posted by ブクログ
<目次>
序章 タコと人と日本と
第1章 タコのプロフィール
第2章 タコの賢さ
第3章 タコの感覚世界
第4章 タコの社会性
第5章 吾輩はタコである
<内容>
知的好奇心を揺さぶる本。あの「タコ」は見かけによらず、高度な脳を持ち、いろいろ考えて行動しているとともに、感情や社会性もあるのではないか?という本。大学教授の生態(研究)を知るにもいい。特に理系の生物系の実験が、かくも大変で地道で、気の長い作業であること。そこから導き出された結論の面白さ(むろん導き出されないときの方が多いのだろうが…)。著者とその研究室の学生の「タコ愛」がひしひしと伝わる本であった。