【感想・ネタバレ】鉛筆一本ではじめる人物の描き方 ロジカルデッサンの技法のレビュー

あらすじ

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絵心がなくてもスラスラ描ける!
大人気ロジカルデッサンのシリーズ第三弾。人物画に焦点を当てたまったく新しいデッサンの教科書です。
人物画は難しい。そんな風に思っていませんか?顔、身体、服、ポーズなど人物画にはたくさんの情報がつまっており、ハードルが高いと感じる人も多いと思います。しかし人体の構造を理解し、比率や形をきちんととらえることでセンスや鍛錬に関係なく思い思いの人物画を描くことができます。
本書は顔、身体の順に描き方を学び、人のいる情景までを鉛筆1本だけで描いていきます。人物画の「ロジック」を知ることで、誰もが簡単に人物画が描けるようになることを目指しています。

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Posted by ブクログ

「絵が上手くなりたい」
生きていれば、一度はそう願ったことがあるだろう。
自分も描くことが好きで絵画教室にも通っていた時期があったが、なかなか人に見せられる実力に到達せず。街中やSNSで絵師さんのイラストを見かけるたび、羨望と絶望が激しく交差していた…。
そんな自分でいるのに耐えきれず、昨年から思い切って絵、特に人物画を頑張ってみることにした。

レビューの中では恐らく初めての”How to本”になるのではないだろうか。
買ってまだ久しく、ちびちびとしか練習できていない。しかし、図の見やすさとシンプルなページ構成で何とか続けられそうである。

デジタルイラストに憧れて現在iPadをキャンバス代わりにしているが、本書はアナログ中のアナログ…用意するものは鉛筆に消しゴム、無地の紙だけである。鉛筆の持ち方から筆圧の調整・円や曲線を何往復もしながら描いたりなど最初は本当に地道で、ひたすら素振りの練習をしているようだった。
そこから段々顔の各パーツや全体像・更には簡単な背景へと章は進んでいく。要はその場で何か特徴を伝えたい時、パパッと描き留められるくらいのレベルには持って行けるってことかな。

恥ずかしながら、まだP94の「【Work06】正面向きの身体を描こう」までしか進んでおらず、一番やりたい「横向き姿勢」には遠く及んでいない…。
では何故そんな中途半端な地点でレビューなんか書いているのかと言うと、ようやく本書通りに手が動くようになって嬉しかったから。思わず記録(レビュー)に走っちゃうほど、この節目はデカい(笑)

今までこうした参考書なんか当てにせずフィーリングで描いてきたせいで、当初は手が正確に動いてくれなかった。人物画の下描きでよく見るような十文字(目・鼻・口)の周りに卵形の円(顔)を描くという基本形でさえ、邪魔くさく思えた。(下書きの線が多く、また、正確な位置とサイズにパーツを配置していく作業がしんどくて…)
上手くなるために買ったはずなのに…。

でもフィーリングのままだと左右アンバランスになったり等、当然おかしな箇所が多数出てくる。ここはもう降参して丁寧に読み込んでいくしかないと描き進めていくうち、ようやく手がルールを守るようになった(笑)
どのパーツも必ず比率が決まっており、例えば肩幅は「上半身の半分の長さで頭2個分」とされている。棒人間の骨格に肉体を上乗せしていく感覚だ。漫画やアニメほど豊かな動きではないにせよ、「これくらいの絵心があれば充分!」のレベル感ではあると思う。

「絵の描き方を学ぶということは、『もののとらえ方』『多角的な考え方』『伝え方』を学ぶということです。うまいかヘタではなく、伝えられるかどうかが大切です」(P173)

ようやく使い慣れてきたのもあって、本書もだいぶわが手元に馴染んできた。冒頭で「何とか続けられそう」と書いたが、入門書としては大変使いやすく、ひょっとすると上達しやすい部類かもしれない。
ここに描いてある比率で何度か人物画を描いてみたが、どれも今まで以上に安定して見える。次の「節目」を迎える日が楽しみだ。

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2024年10月20日

Posted by ブクログ

読み終わったというか描き終わった。絵の描き方が全くわからなかったのに、鉛筆と紙だけで、バランスの取れた構図が描けるようになった。

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2020年05月11日

Posted by ブクログ

人間を図形的に捉えていくことで、シンプルな認知へ落とし込む。最初から好きなキャラ描きたい!とかだと向かない気はするが、とりあえずひとを描けるようになりたいとかならとても良いと思う。

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2024年02月06日

Posted by ブクログ

方眼紙を買ってきて、描いてみました。たしかに描けました!円がきれいに描けないと、人の顔は描けないのだなぁと思いました。横顔で断念したので、続きをまた描きたいです。

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

あとがきより
絵の描き方を学ぶということは「もののとらえ方」「多角的な考え方」「伝え方」を学ぶということ
うまいか下手ではなく伝えられるかどうかが大切
伝えるためには「とらえること」、とらえるためには「様々な角度から考えること」が大切
絵には様々な目的や動機があるが、全て「伝える」ことにつながる
たちが絵を見て感動するのは、描いた人の目的や動機、すなわち思いが伝わってくるからにほかならない

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2024年07月07日

Posted by ブクログ

デッサンとマンガの描き方を足したような、人物の描き方に特化したもの。
デザインが、図案や意匠の意味である以前に“設計”という意味があることがようやく周知されて久しいが、その“ロジック”を踏まえた上で描き方を説明している。
身体の比率、人間の年齢、性別などによって異なる、変化すること等を丁寧に解説。
身体の骨組みから肉付けして形にしていく。
身体の構造がどうなっているか、どう捉えるかが順を追って説明されているのでわかりやすい。
昔のデッサンの本が、手順解説よりも手習い帳で「見て、実際に描いて覚えろ」だった頃を考えると、すごくロジカルだと思った。
第1章にはまとめて鉛筆の使い方、タッチを説明。

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2021年09月03日

Posted by ブクログ

多分、絵の描けない人(私もそうだけど)は、どこから手を付ければ絵が描けるようになるかが分からないんだと思っています。
だから、こういう基本の基本を示すというのはそれはそれで意味があるんだと思うんです。ネットに色々と情報あるやんっていうのは良く分かるけど、絵の描き方に限らずネットの情報は「どの(レベルの)対象者に向けた情報なのか」っていうところが結構曖昧(書き手がそこを理解していない場合や、そこは知らんがなって人が多い)なので、この本がダメっていう意見には同調しづらいなぁ。

ただ「絵心がなくてもスラスラ描ける」はないですね。基本の基本をきちんと説明した教本だと思いますよ。

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2020年05月06日

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