あらすじ
成績上位で天下の灘校に入るも、深夜放送にドはまりして成績は急降下。広島カープファンだった故に、阪神ファンだらけの灘校に赤帽をかぶっていったことがきっかけで、ヒモで足を結ばれて3階の校舎からぶら下げられたりの過激なイジメを受け、にも関わらず、毎年泡沫候補と罵られながら生徒会役員に立候補、大人顔負けの熾烈な選挙戦を繰り広げる。(実話です)
天才・秀才・奇人ひしめく灘校で自分を見失いかけた主人公のヒデキが、映画への情熱と仲間を見つけ、とうとう編み出した受験のテクニックによって、東大理Ⅲ合格をつかむまでの自伝的物語。
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Posted by ブクログ
ノンフィクションの自伝としてはかなり面白いと思う。大学受験を目指している10代の方は、受験は要領ということが解りやすく描かれているので、読んでみることをお勧めする。受験のテクニックを自ら発見したことは凄いと思う。
Posted by ブクログ
面白い!自分に縁のなかった頭の良い人の思考、勉強は要領よくというのが良くわかる!しかもなんだろこの読みやすさわ。読んでて後からすごいと思ったのは頭の良い人はいいも悪いもちゃんと結果をだしてるところだとふと思った。
Posted by ブクログ
著者は、灘高から現役で東大医学部に進学するが、その過程を中学入試から綴ったドラマのような私小説。さぞや順風満帆な歩みかと思いきや、灘中合格後に深く落ち込んでいき諦念に近い心境までたどりつくが、受験テクニックに目覚めてから這い上がり合格を勝ち取る。主人公の心は揺れ続け、小説家から政治家、弁護士、映画監督と次々と志望が変わり、最後に医師を目指す。その動機の可笑しさに、生徒会役員、アメリカ留学の挫折が、主人公の人物像に色を添える。受験勉強の方法論に触れているが、記憶という脳力に恵まれた著者ならではの到達点。主人公の家族や灘の友達の人物描写も楽しめる。
Posted by ブクログ
受験の神様の青春譚。自己中心的で俗物的な動機で小説家、医者、弁護士…志望がコロコロ変わる愛すべき高校生だ! 受験はテクニックというけれど賢い人はほんとに賢い。灘校生はすごい!