【感想・ネタバレ】おひとりさまの老後対策(小学館新書)のレビュー

あらすじ

高齢単身者の老後は夫婦世帯より厳しい!

生涯未婚率は年々上がり続け、2015年の国勢調査ではおおよそ男性の4人に1人、女性の7人に1人が生涯結婚することなく人生を終わる計算だ。2020年度の同調査ではさらに上回ることが確実視されている。所得減や非正規雇用といった経済的要因が主な原因とされているが、「おひとりさま」となるのは彼ら彼女らだけではない。離別、死別などで独身者になる人たちも含まれる。
つまり、夫婦同時に死ぬことがない限り、子どもがいない場合、いても同居していない場合は誰もが高齢単身者となるのだ。
しかし、日本の年金制度は夫婦単位で設計されており、しかも持ち家が前提だ。さらに2019年に物議を醸した「老後2000万円不足問題」では、老後重要となってくる介護費やリフォーム代といった項目がすっぽりと抜け落ちている。つまり、ぼんやりしていたら2000万円では足りないというわけだ。高齢単身者は恵まれた一部を除き、困窮する運命にある。実際、生活保護受給者の過半数が65歳以上の高齢世帯で、そのうちの9割以上が高齢単身者なのだ。
元国税調査官が悲惨な老後にならないための「裏ワザ」をあらゆる角度から伝授する。

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Posted by ブクログ

なかなか分かりやすく、いい本だと思いました。これを40代の時に読んでいれば、もっと投資に力を入れてたのにと悔やまれました。

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2024年11月19日

Posted by ブクログ

老後までまだまだ時間のある若者世代だけど、若い人のほうが老後を心配している人が多いんじゃないかなという感覚がある。老後というか今から地続きの生活全般かな。

生活保護のことや家を相続した場合のことなどためになる話があって読んでよかった。自分が老後の生活に入る頃にはもっといろいろ変わってるかもしれないけど。

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2024年08月27日

Posted by ブクログ

「おひとりさま」と言っても独身者だけではなく、既婚の場合でも、死別、離別によりいずれはひとりになることから、結論としては本書は全ての高齢者および高齢者予備軍向け老後対策本ということができる。

まずは、「高齢単身者の超厳しい現実」からはじまり、「とにかく所得と年金を増やせ」、「単身者こそ相続対策を怠るな」、「終の棲家をどうしますか・」、「賢いダウンサイジングで生活防衛」、そして最後には「生活保護は恥ずかしいことではない」まで、元国税調査官の著者らしく金銭面を中心とした老後対策をコンパクトに、かつ分かりやすくまとめてある。

中でも興味深かったのは「足りない5万~8万を稼ぎ出せば老後は安心」、「確定拠出年金を使いこなそう」、(年金の)「繰り上げ支給と繰り下げ支給の長所と欠点」、(住居の)「一生賃貸生活は老後破綻への入り口になりかねない」といった箇所。
それぞれの内容は本書をお読みいただきたいが、いずれにせよ、困らない老後のための自衛の知識を得るためにも、40代後半以上の方々はぜひ本書を読んでおいていただきいと思った次第。

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2020年08月20日

Posted by ブクログ

 おひとりさまの老後は自分の力で備える時代だ。今の資産や年金などの収入が土台となるがそれだけでは不安を拭えない。
 放置すれば不安が膨らむ現実と向き合い具体的な対策を教えてくれる。まずはこの本で学び計画的な準備を重ねよう。
 資産や収入を活かし自立を基盤とした豊かな老後のために。今の収支をとことん見直そう。

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2025年01月28日

Posted by ブクログ

令和4年のGW後半の中日、天気も良くどこかへ出かけようかと思いましたが部屋の大掃除が途中でもあり、読み終わった本の整理をすることにしました。レビューを書きたい本が50冊以上部屋の片隅にありますが、半分を目標にしたいと思います。従って、付箋をつけた箇所全てを書いていると処理しきれないので、各々10箇所程度に絞ることにしました。

以下は気になったポイントです。

・老後の準備、死の準備で最も重要なのは、やはりお金ということになる。お金があれば「老後の生活」も「死」もどうにかすることができる。(p5)

・年金支給額は持家を前提(住宅ローンは終了)にしている(p22)現行制度ではどんなに稼いでも、月収62万円、賞与150万円が上限になっているので、高級取りのサラリーマンであってももらえる厚生年金は25万円前後である(p33)

・年金、退職金に加え、大きな借金がなければ月に10万円程度稼げれば問題ない、一番良いのは定年後も現在の会社で再雇用してもらうこと。現在は65歳までは希望する人は全員再雇用しなければならない法律がある、2021年4月からは努力義務として70歳までの雇用を促している(p50)

・定年退職後も厚生年金はかけられないが、国民年金は加入できさらには付加年金(毎月400円追加)というお得な制度にも加入できる(p72)

・76歳よりも前に死ぬのであれあ、60歳繰上げ支給した方がお得(p77)

・相続税法が改正されて、これまで全て自筆で書かなければならなかった自筆遺言証書も財産目録はパソコンなどで打ち込むことが認められた、令和2年7月10日以降(p105)

・2015年の税制改正により、相続税は最低3600万円以上(基礎控除3000+法定相続人一人600)の相続財産があればかかる可能性が出てきた、これには不動産も含まれる(p122)

・現在の固定資産税は住宅用地には軽減措置がある、200平方までは本来の固定資産税の6分の1、それを超える部分は3分の1、しかし一定の空き家にはこの軽減措置が受けられなくなる(p140)

・高齢単身者にとって持家は最大のセーフティネットである、住宅ローンが終わっていればいつまでも住めるので(p163)しかし、サービス付き高齢者住宅は賃貸であり、毎月8−20万円くらいで入ることができる。シニア向けマンションは分譲である(p177)

・高齢者の経済生活を快適にするには固定費の支出を減らすこと、お得な割引特典の利用(ジパング娯楽部など)、自動車、固定電話、新聞代、格安スマホ、特に自動車を手放せば、60歳から25年間として、2400(毎月平均8万円)万円を浮かすことができる(p194)

2022年5月5日作成

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2022年05月05日

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