【感想・ネタバレ】障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。―ソーシャルファームという希望―のレビュー

あらすじ

働いて、自立したい! そんな「当たり前」を実現させた、障害のある人たちが働く「成功企業」があった! 行列の絶えないフレンチレストラン、年商2億円に届いたクッキー工場、重度障がい者を主力とするコンピューターハウス、人気のワイナリー等々。5万円で生活が、8万円で未来が、10万円で働き方が変わる!

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Posted by ブクログ

【ソーシャルファーム】

障がい者
ひきこもり
ホームレス
出所者
派遣社員
シングルマザー
生きづらさを抱える人達が大活躍する仕組みを持つ会社と私は解釈する。

それは福祉である必要はない。
今はたまたま福祉であるが、
そもそも会社とは様々な人達が働く場であると近い将来変化する。
ソーシャルファームはちょっと先を行っているだけ、生き残る会社は、先行く素晴らしい仕組みを持つ会社に追随するだろう。


「ママ、ショウガイシャってどんな会社なの?」
「それはね、会社じゃなくて、人が人を差別する時に昔々使っていた言葉なの」
「差別するってどんなこと?」
「この本を読んでみて、差別が無くなるきっかけになった話だから」

私のミッションは
「誰もが元気で生きられる世の中に世界を好転させる」である。
ひまわり畑の様に、みんながお日様に向かって明るくきれいに咲く世の中を作るのです。
この書籍で紹介された事業所は、素敵な「ひまわり畑」だ。
そしてこの書籍は、私にとって「ひまわりの種」だ。

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2020年05月21日

Posted by ブクログ

キャッチーなタイトルに魅せられ手に取りました。
障害のある方の働く環境の実態や厳しい現実、そしてその事に気づかず今まで生きてきた自分に驚きました。
そんな状況と一線を引き、ソーシャルファームの働き方の事例紹介は希望にあふれており、こんな働き方を全員で目指していきたいと感じました。
誰もが自立できる社会のために自分は何ができるのか?を考えるきっかけとなりました。

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2025年01月26日

Posted by ブクログ

挑戦的なタイトルが気になり手に取った。
著者が当事者じゃないからこそのタイトルだろう。

ソーシャルファームという考え方も初めて知った。インクルーシブな会社、というところか?
紹介されていたところのように、困難さがあっても生き生きと働き、稼げる場所が増えて欲しいと心から思う。しかしその運営の大変さもとても感じた。
また、ケース4では、これまでの障害者を取り巻く酷い社会状況と、それらをどう変えてきてくれた人達がいたかが紹介されており、胸が熱くなった。私もできることをやりたい。

巻末には関連文献多数。その本や著者の他の本を読み進める予定。

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2024年05月27日

Posted by ブクログ

☑︎人が心を病むのは他人事ではない
☑︎働くのが難しいのは障がい者だけじゃない
☑︎みんなに役割がある
☑︎一人一人の力は微力だが無力ではない

すべての人にとって、もっと生きやすい世の中になったらいいなと思いました!

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2021年04月18日

Posted by ブクログ

精神病院が廃止されたイタリアで起こった実話を基にした
イタリア映画、「SI PUO FARE  人生、ここにあり! (2008) 」を想いました。

もちろん、お国の事情は
それぞれなので そのまんまを想定するわけでは
ありませんが
社会的にハンディを持たされている人たちに
スポットをあてた作品ということで
非常に興味深く読み終えました

知り合いに
障がいを持つ人とがおり
障がい者ための施設を運営する人がいる
ぜひぜひ
その人たちと
語り合いたい一冊です

そうそう
「帯」にもありますが、
ー2万円で仕事ぶりが変わる
 5万円で生活が変わる
 8万円で未来が変わる
 10万円で働き方が変わる
の一連の言葉は
うまく 表現できているなぁ
と思いました

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2020年10月27日

Posted by ブクログ

作業所の工賃については、法的な規則はない。行政の指導は入るようだが。
やっぱりお金が欲しい。障害年金と合わせて20万欲しい。
配慮も必要だが背中を押すことも必要。裁量を思い切って与えることで、成長をうながす。

就労は最強の治療だと思った。
もっと稼いでいる事業を紹介して欲しかった。月10万の給与で人生は変わるが、まだまだ足りないと思う。もっとインパクトのある話が出てくるかと思ったので、期待外れ。
善意より経営のセンスが必要になってくる。

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2020年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者は関西のテレビ番組「ちちんぷいぷい」など
の担当の放送作家さん。

「狭き門」の一般企業、
気持ち程度のお給料しかもらえない作業所、

その2択ではなくソーシャルファームという
障がい者であろうと利益を出してしっかり
お金を稼いで自立していくという形態に
ついて書かれている。さらに障がい者だけ
ではなく社会的弱者も受け入れる施設として
変わっていこうとする現在の状況も提示されている。

例として、京都府舞鶴市のフレンチレストラン、
滋賀県大津市のクッキー製造販売、滋賀県
近江八幡市のアートミュージアム、
三重県多治見市のワイナリー、これらの
当事者や関係者のインタビューが載っている。

関係者と当事者の方々のたゆまぬ努力で
成立し継続しているのだなと感じました。

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2020年08月31日

Posted by ブクログ

障害者だからとか健常者だからとか関係なく、人と人が助け合って働いていくことの意味を考え直させるきっかけになった。

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2025年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生きるって何だ。

障がい者の作ったクッキーを買って食べる。それを支援と呼んで、いいことをしたと考えていた。この本を読んで、初めて知ったことがある。障がい者の施設では雇用契約を結んでいない。工賃として最低賃金以下のお金が払われる。そんなの、生活できなくない? 最後まで本を読んだ。働きたいのに働けない人が働くには。働くことは生きることだ。誰かの役に立っていると思うから自分に自信が持てるし、自分は迷惑だとか何もできない存在だと思うとやる気もなくなるし本当に何もできなくなっていく。「障がい者だから」でなく、商品や賃金に価値を見出せること。誰もがそこを目指す必要がある。資本主義と社会福祉は相反するところがあり、簡単な話ではないけど。

弱い者に優しくしろ、と教わってきた。でも本当の優しさとは、大切なことであれば厳しく接する優しさだ。社会福祉を考えるときに、優しい厳しさを忘れてはいけないと思った。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

「障害者が働く場所」としての選択肢は2つ。一般企業と福祉就労施設。
前者は安定した給料がもらえるが、「狭き門」、後者は「工賃」という名目の気持ち程度の給料しかもらえない作業所。
著者は、そのいずれにも属さない「ソーシャルファーム」という観点に立って、頑張る人々や施設を紹介する。             ちなみに「ソーシャルファーム」とは、障害者雇用の場に「利益をあげる」ためのビジネス視点を取り入れ一般企業と競争できる事業を展開する取り組みだ。
紹介されているのは以下の4つ。
・CASE1 舞鶴市のフランス料理店「ほのぼの屋」。知的、精神、身体障害者約20人が働き、連日予約びっしりの人気店
・CASE2 大津市のオーガニッククッキー製造販売の草分け的作業所「がんばカンパニー」。障害者65人と雇用契約、年商2億円に達したこともある。
・CASE3 近江八幡市にある芸術活動を取り入れた美術館「ボーダーレス・アートミュージアムNO-MA」
正規の美術教育を受けていない人が自由に創作する「アール・ブリュット」を念頭においた取り組みで、その動きは国内外に広まる。
・CASE4 多治見市で障害者たちが働くワイナリーを運営する「AJU(愛の実行運動)自立の家」。自立を目指して下宿屋やコンピュータハウスも開設している。
いずれも、運営の中心人物、働く当事者に重きをおいて取材され、彼らの熱い思いを伝える構成になっている。
私の職場も障害者就労支援施設であり、この本から新しく知った事項や参考にしたいと思った点を書き出しておく。
・滋賀県の信楽は、多くの陶器屋で障害者が一人は働いており、ノーマライゼーションの町だった。
・障害者が学校を卒業するということは、家以外の居場所がひとつ減ることになり、親の自由な時間や働く時間の減少につながる。
・1946年、知的障害者らが入所する「近江学園」を創設し、「障害者福祉の父」と呼ばれた糸賀一雄が生まれた滋賀県は福祉と芸術の融合の取り組みなど障害者福祉の先進県
・「AJU自立の家」が運営する「下宿屋」は、入居期間を4年と定め、面倒をみる場所ではなく、自立生活を目指す場所。人間関係や生活経験の積み重ねを重視する。

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2022年12月29日

Posted by ブクログ

「役に立つ」ことの実感によるエンパワメント
「〇〇してあげる」態度により擦り減る“受益者”

障害者をきちんと捉え直すために。

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2021年10月24日

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