あらすじ
中学高校の同級生だった洋美とリラは乳児の予防接種会場で偶然に再会。育児に悩む洋美にリラは手を貸し、二人は“ママ友”となった。やがて洋美の子・敏光とリラの子・光鳥は同じ幼稚園、小学校へと進むが、“問題児”の敏光の乱暴がひどくなり、その対象は光鳥に。リラはついにあることを決断する……。母親の無力感、悔しさ、葛藤を浮き彫りにする著者会心の長編!
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Posted by ブクログ
高校の同級生に再会しつきあいが始まった、リラと洋美。リラの息子の光鳥(ライト)はおとなしくはっきり物を言えない。対して洋美の息子、敏光は凶暴で、影で光鳥をいじめる。子どものケンカとはいえ、親、ママ友、先生など巻き込み互いに距離を取る。どの母親の気持ちも同意してしまう。自分の子どもが一番かわいいのに、そう心から思えない洋美が気の毒、だけど頑固すぎる。子育ての成功って、どっちかが死ぬまでわからない、なるほど納得。周りで出会う人によっても子どもの成長も、トラブルになるかどうかも違ってくる。不確定要素が多い中、子育てってギャンブルに近いとも感じた。
本当に素晴らしい作家さんだと思う。他の作品ももっともっと読みたい。
最後まで光鳥が覚えられず何度もページを繰った…