【感想・ネタバレ】やっさもっさのレビュー

あらすじ

舞台は横浜。志村亮子は才気と実行力を買われ孤児院「双葉園」の運営に奔走する。そこへアメリカ人実業家、文芸評論家、婦人運動家と三流プロ野球選手など、個性的な人物が集まりドタバタ劇が始まる。一方、夫の志村四方吉は戦争による虚脱症で無為の生活を送っているように見えたが……。戦後の社会問題を巧みに取り込み、鋭い批評性と高い諧謔性で楽しませる傑作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

神奈川近代文学館で催されていた「没後50年獅子文六展」へお邪魔する前に、『娘と私』『コーヒーと恋愛』以外の文六作品も読んでおこうと手にした本作。
横浜中華街も旅程に組み込まれている中、舞台は横浜、そして解説がかなぶん学芸員の方だなんて何たるお誂え向き!
売れっ子作家だった彼の作品は、本当に退屈と無縁だ。
近代文学と言う堅苦しい響きから程遠い所で、個性豊かな登場人物達が群像劇を繰り広げる。
悲劇も喜劇然として、頁を閉じる度に惜しくて堪らない読書も久々だった。

<Impressed Sentences>
—亮子も、心細かったろう、この六年間。
妻を労わる気持ちが湧いてくるのも、久振りのことだった。なぜ、それを忘れていたか。仕方がないではないか。彼は男に生まれ、一所懸命になって、戦争に加わったのだ。そして、国は敗れ、山河とパンパンだけ残った、幾年月—

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2020年02月29日

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