【感想・ネタバレ】愛と呪い 全3巻合本版のレビュー

あらすじ

物心ついた頃には始まっていた父親からの虐待、宗教にのめり込む家族たち。愛子は自分も、自分が生きるこの世界も、誰かに殺して欲しかった。阪神淡路大震災、オウム真理教、酒鬼薔薇事件……時代は終末の予感に満ちてもいた。暴力的な生きにくさと向き合う90年代から東日本大震災後の現在へ、絶対孤独を生きた「キレる17歳」世代のクロニクル。全3巻合本版。【合本版特典】特別対談3編を収録!(浅野いにお×ふみふみこ/押見修造×ふみふみこ/渡辺ペコ×ふみふみこ)

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壮絶

自分は何も悪くないのに、どうしてこんな扱いを受けなきゃいけないんだ、という思いを中二病のカテゴリに入れたのは納得。私は中学生のとき惨めな毎日を過ごしていた。そのときそう思っていたし、自分がブサイクなのも頭が悪いのも努力ができないのも全部親のせい。日本の政府は腐敗しているし、大人は汚い。何かが起こってみんな死んで世界が滅びればいいのに、とか思っていました。
作者さんの半自伝だと書かれていましたが、言葉にはできない大変な時間を過ごされてきたのですね。十代は人生の時間にしてみれば短い期間ですが、その後の人格に濃い影響を与えます。アラフォーですが未だに中学生のときの夢を見ますし、いじめられていたときの記憶は鮮明に残っています。作者さんは今幸せに過ごされているのでしょうか。どうかそうあって欲しいです。
色々と考えさせられる本でした。

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2021年09月17日

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