【感想・ネタバレ】流動型『学び合い』の授業づくり ~時間割まで子どもが決める!~のレビュー

あらすじ

時間割も、学習内容も子どもが決める!

時間割や学習内容など、1日の学びのデザインを丸ごと子どもたちに任せてしまう――。それが、流動型『学び合い』です。小学校教師である著者は、日々、担任する学級の枠さえ超えて、そんな先鋭的な実践を展開しています。
本書は、そんな流動型『学び合い』が目指すもの、そしてその方法論について世に問う渾身の一冊。進む少子化による学校の小規模化、教職員の多忙化、カリキュラム・マネジメント等、全国の学校現場に共通する切実な課題を解決するための大きなヒントがここにあります。
著者は、福島県沿岸部の小学校に勤務時代、授業中に東日本大震災に遭遇。被災直後よりもむしろ8年以上経った現在の方が、学校現場の課題の深刻さは増していると言います。そうした苦難の日々の中で、今後の教育のあり方や、未来の子どもたちを幸せにできる力について深く考えざるを得なかった著者による提案は、未来の日本の教育の方向性の1つを、確実に示しています。

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Posted by ブクログ

・『学び合い』を始めた方
・『学び合い』を発展させたいが、具体的イメージが湧いてない方
・「時間割を決めるのは中学校では無理」と思った方(私ですw)
以上のような方におすすめできます。

『学び合い』を始めると、生徒はとても頑張ります。そうならないクラスは今のところ経験していません。クラス替えがあれば、また新鮮に頑張ります。

しかし、その目新しさに慣れて「緩む」ときが年度内に来ます。今までそれを、課題やクリアの条件設定、語りでなんとかしようと思っていました。高橋先生はこれに対して「授業をレベルアップする」という視点で研究されています。その具体案が流動型『学び合い』です。

どんな点に悩み、どのように乗り越えていったのか。そしてどこに向かっていくのか。学びがたくさんあります。読者以上に鋭いツッコミを自ら掲載して答えている姿がかっこいい。

この本が発売されたのは知っていましたが「時間割を決めるのは中学校では無理」と思い購入をためらっていました。しかし、「1つくらい新しいことを考えるヒントがあるだろう」と購入。正解でした。流動的『学び合い』以外の話の方が多いですし、時間割を決められなくても「文字式の復習」と「一次方程式の学習」のどちらにどれくらい時間をかけるかを生徒に考えさせるなど中学校でも実践できそうです。ヒント満載でした。

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2020年08月09日

Posted by ブクログ

体験に基づいて、書き進められているところがいい。
子どもとともに、『学び合い』が発展しており、
自分ごととして考えられた。

徐々にレベルアップさせていくことは、
とても勇気がいることだが、
一人も見捨てないとはどういうことかを
常に考えていきたい。

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2020年03月22日

Posted by ブクログ

この本で描かれている流動型『学び合い』の授業に至るまでの試行錯誤の過程が今学期の自分の実践と重なりながら、共感しつつ読み終えた。

自分のクラスでは、流動型『学び合い』の段階までは至っていないが、単元『学び合い』の実践は行ってきた。
その中で、葛藤として湧き上がるのが、教師のコントロール欲求。
子どもたちに任せる。と言いながらも、毎時間の確認テストをしたり、教師のチェックポイントを作ったり。
それらが全て悪いとは思わないが、子どもたちがまかせきれない、手放しきれない自らの「コントロール欲求」をこの本を読みながら突き付けられた気がする。

この本の中で、「学びが雪のように降り積もる」という考えが紹介されていた。
打ち上げ花火のように終わってしまう学びではなく、少しずつ「降り積もっていく」学び。
だからこそ、試行錯誤しながら、学びの経験を何度も積み重ねていく必要があるな〜としっくりくる言葉だった。
そして、学びが「降り積もる」ための学びの土壌をどのように養っていくかということも考えさせられた。


本を読み終えて、様々な手法が紹介されていたが、
そこに至るまでの苦悩や悩みが描かれているのがとてもよかった。
自分がどんな教師でありたいのか。
どんな子どもたちを育てたいのか。
どんな教室であってほしいのか。
それらを突き詰めて考えて、自分の願いと実践、教室の姿がつながっているか絶えず反復して考えていくことを自分も続けていきたい。

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2020年02月29日

Posted by ブクログ

学び合いは今自分が取り組んでいる授業形態。

自分はこの学び合いが好きで、コの字型や班を基礎とする授業づくりを行ってきた。

子どもたちの非認知能力を育てるためにも、学力の差異に拘らず学習を進めることができるようにするためにもこの学びかたは自分に合ってると思う。

この本はその学び合いをもっと、クリエイティブに、子どもがやりたい!と思えるような言葉がけや、実践を積み重ねられていた。

読んでいて、納得感も深く、実践も取り入れさせてもらってる。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

西川純先生の提唱する『学び合い』を活用した流動型『学び合い』の紹介。『学び合い』関連の本を読むといつも思うのが、2つのこと。
子どもが自ら考えて学習できるし、子どものためになりそう!やってみたい!という期待と、一歩間違えたら放置してるだけになってしまわないかという不安。
ただこの本で紹介されている内容を読むと、著者の高橋先生も悩み葛藤しながら現在のスタイルに至ったということがよく分かる。
本書にもあるように、流動型『学び合い』を視野に入れながら、まずは1時間1課題の『学び合い』を行うことがスタンダードなのかなと感じた。

・最初は以下のことを伝える。
学校の目的…みんなのことを考えられる
学び合う効果と大切さ…みんなで力合わせて勉強
「できる」の基準…答え+そうなる理由+説明
・1時間1課題からスタート
・具体的視点を与える。
・説明するほど忘れない。
・気になる子ではなく周りに声をかける。
☆テストを大切にする。(家庭教育力に左右されないように)
・子ども同士で認め合う。
・1単元分の課題をまとめて提示、テスト日程は明確に示す、練習問題の用意が必要。
・教室リフォーム…岩瀬直樹さん参考に
→みんなが気持ちよく生活し、よりよく学べるような場所を作ろう!
・最初に説明して、後は任せる。
・1人も見捨てないのは誰にとっても必要。
・教師の微調整が、テストの点数につながる。・学び方を学ぶ。
・授業で分かったことをまとめとして文章に書く。
・書き方のスタイルを示し、どの教科でも活用する。

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2022年07月16日

Posted by ブクログ

中学で全て同じとはいきませんが、繰り返しで定着することや、ゆるやかなつながり等、共感しながら読みました。たくさん、マーカーを引きました。新米教員、頑張ります。

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2020年03月15日

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