【感想・ネタバレ】出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のことのレビュー

あらすじ

読 め ば 勇 気 が 湧 い て く る
悩みまくる書店員・花田菜々子が初めて書いた、大人のための青春実録私小説。

12か国・地域で翻訳。世界のベストセラーに。
累計14万部突破!

「すべての書籍愛好者にとって魅力的な一冊 」(イギリス・WATERSTONES)
「ナナコが自分にとって何が最も大切なのかを問い続けるのに付き合いながら、自分自身についてのある真実に気づかされた」 イギリス Goodreads レビューより
「この本は、別れを経て自分の人生を取り戻し、本の力を借りて自分を超えて成長する女性の力強い自伝」 ドイツ版内容紹介
「変人の面白エッセイかと思いきや、凡人(と思っている人)全員が刺激される強烈な自己啓発本です。もはや実用書! 」ーー能町みね子
「シューフィッターみたいに、一人ひとりに対面で本を紹介する。これは究極の書評の形なのかもしれない。」ーー岸本佐知子
「あなたのことが知りたい」と思うことは簡単だけれど、生きてきた時間も場所も異なる誰かに近づく術を、本当は、誰も知らない。
そしてだからこそ自らの人生を形作ったものの力を借りて、飛び込んでいくしかなかった。
花田さんが「本」を信じ、その力で、人という存在を信じ抜くことができたように」ーー最果タヒ



◎内容

夫に別れを告げ家を飛び出し、宿無し生活。どん底人生まっしぐらの書店員・花田菜々子。仕事もうまく行かず、疲れた毎日を送る中、願うは「もっと知らない世界を知りたい。広い世界に出て、新しい自分になって、元気になりたい」。そんな彼女がふと思い立って登録したのが、出会い系サイト「X」。プロフィール欄に個性を出すため、悩みに悩んで書いた一言は、「今のあなたにぴったりな本を一冊選んでおすすめさせていただきます」———。

実際に出会った人達は魑魅魍魎。エロ目的の男、さわやかに虚言癖の男、笑顔がかわいい映像作家……時には自作ポエムを拝見し、かわいい女子に励まされ、優しい女性のコーチングに号泣しながら、今までの日常では絶対に会わなかったような人達に、毎日毎日「その人にぴったりの」本を紹介。え、もしかして、仕事よりもこっちが楽しい!
サイトの中ではどんどん大人気になる菜々子。だがそこに訪れた転機とは……。
これは修行か? 冒険か? 「本」を通して笑って泣いた、衝撃の実録私小説!



◎目次

プロローグ 2013年1月、どん底の夜0時

第1章 東京がこんなにおもしろマッドシティーだったとは
第2章 私を育ててくれたヴィレッジヴァンガード、その愛
第3章 出会い系サイトで人生が動き出す
第4章 ここはどこかへ行く途中の人が集まる場所
第5章 あなたの助言は床に落ちてるホコリみたい
第6章 私が逆ナンを身につけるまで――――そしてラスボス戦へ
第7章 人生初のイベントは祖父の屍を越えて

エピローグ 季節はめぐる、終わりと始まり

あとがき 2017年秋、本屋の店先で

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Posted by ブクログ

ネタバレ

家から飛び出しホームレス状態となった女性がひょんなことから出会い系サイトでその人に会う本の紹介をするという活動を始め、様々な人達と話しを通して人としても人間関係も満たされていく物語。

小説系っていいなと感じた。出会い系サイトを行うか迷っていた自分にぴったりで、恋愛目的だけでなく、仲良くなりたい、本を紹介してみたい、といった新しい視点が得られた。

貴方が素敵(仲良くなりたい)+この本素敵=素敵で仲良くなりたい貴方だから素敵なこの本がおすすめです。という作戦がユニークで素敵だった。私も出会う人々に大凶短歌を詠むという習慣をつけてもいいかもしれないと思った。あだ名みたいに、異名みたいに。
本の方がいいかも。

貴方が素敵(仲良くなりたい)+素敵な大凶短歌を付けたい=素敵で仲良くなりたい貴方だから素敵な大凶短歌がおすすめです。。。という感じか?

0
2025年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夫に別れを告げ家を飛び出し、宿無し生活。どん底人生まっしぐらの書店員・花田菜々子。仕事もうまく行かず、疲れた毎日を送る中、願うは「もっと知らない世界を知りたい。広い世界に出て、新しい自分になって、元気になりたい」。そんな彼女がふと思い立って登録したのが、出会い系サイト「X」。プロフィール欄に個性を出すため、悩みに悩んで書いた一言は、「今のあなたにぴったりな本を一冊選んでおすすめさせていただきます」———。

実際に出会った人達は魑魅魍魎。エロ目的の男、さわやかに虚言癖の男、笑顔がかわいい映像作家……時には自作ポエムを拝見し、かわいい女子に励まされ、優しい女性のコーチングに号泣しながら、今までの日常では絶対に会わなかったような人達に、毎日毎日「その人にぴったりの」本を紹介。え、もしかして、仕事よりもこっちが楽しい!
サイトの中ではどんどん大人気になる菜々子。だがそこに訪れた転機とは……。
これは修行か? 冒険か? 「本」を通して笑って泣いた、の実録私小説!

ほんとうに面白かったです。
おすすめされていた本で
読んでみたい本
#なにたべた? 
#本の未来を探す旅ソウル

0
2025年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすかった。
作家さんじゃないのに、こんなに上手に文章書けてすご。。たくさん本を読んでいるからって、それがイコール上手な文章を書けるというわけではないから。

人におすすめできるだけの本の知識量があるってかっこいいな。しかもカウンセリングみたいなことした上で進めるわけだから、その人がどんな人か見極めるのも必要で、、
もっと本を読む人口が多ければ一つの職業になってる。

おじいちゃんが亡くなった時、割と仲良しだったおじいちゃんのお葬式に行かないのには違和感があったけど、それだけ新しいコミュニティにどっぷりだったんだなあと。(いやみではなく)身内のイベントより大切なものに出会えたって、そこまでハマれる何かがあるっていいなあ。

0
2025年06月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ


フフっと笑ってしまう場面もあり、とても読みやすくて一気に読み終えた!

出会い系サイトで出会った初対面の人に本を紹介するということから始まり、そのサイト関係なく、自分が会いたいと思う人に積極的にアプローチして、会うことを現実に出来ている姿が本当にかっこよかった。

ダメ元でも行動していくことが、どんどん自分の環境を良くしていくし、自分への理解も深まっていくんだなと感じた。

「あなたが素敵」+「この本素敵」=「素敵なあなただから素敵なこの本がおすすめです
という本をおすすめする手法は、人にも本にもしっかり向き合っていないと出来ないと思うので、素敵だなと感じた。

筆者がおすすめしている本の中のひとつ、
私とは何か という本を読みたいと思った。



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2025年08月13日

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