あらすじ
こんなラノベが読みたかった! 絶賛相次ぐ骨太ファンタジー。本格志向におすすめ。読後満足値急上昇中!
無力化され、ゲテナ統一帝国に捕らえられた七子はうつろな意識のまま暗黒の海に導かれたが、
そこで、かつて起きた――これから起こる「記憶」を覗き込んでしまう。
衝撃を受ける七子だが、ファースト階層から送り込まれた子だぬきに励まされ、全ての真実を知るための一歩を踏み出す。一方、七子が死亡したことになっている現実世界でも滝彦や礼津から、自身の運命について衝撃的な話を聞かされる。
そこである《答え》を得た七子は、世界の崩壊を止め、
未来を変える決意を胸に立ち向かうのだが――。
三月 ふゆ(サンガツフユ):本作にてデビュー
ともぞ(トモゾ):イラストレーター。『セブンス』(ヒーロー文庫)など多数のライトノベルを担当。
感情タグBEST3
未来を切り開く為の痛み
とても心に響くファンタジー小説でした。
主人公の心のあり方と成長だけでなく、周囲のキャラクター達それぞれが、"未来"に向かおうとする足掻き方の描写が素晴らしいです。
幾つもの過去と未来、現実と異界が目まぐるしく絡まりあって、これまでの伏線がどんどん回収され、収束していく様にすごくドキドキしました。
つらくて痛くて切なくて、泣きたくなるほど優しいおはなしでした。