【感想・ネタバレ】世界が僕らを嫌ってものレビュー

あらすじ

性同一性障害のタシケ、父親の非業の死で言葉を失ったクチナシ、そして父による母殺しの十字架を背負い続けるサヤ。それぞれの運命が絡み、苦しみの果てに居場所を見つける感動の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙の美しさに吸い込まれた
青を基調とした1人の女性の絵で
その女性の表情は悲しみにも怒りにも見える
この作品はトランスジェンダーで幼い頃はオノマトペしか話すことの出来なかった(タシケ)
妻殺しを疑われた父のせいで祖母から娘を殺した殺人鬼の娘として育てられた(サヤ)
父が目の前で自らを銃殺し、そのトラウマから言葉が話せなかった(クチナシ)
幼い頃から世界の不条理と戦ってきた3人は
ある日の駅のホームで出会う
タシケは女性であったサヤの名前を捨てて(タシケ)として生きることを決めた
ある日出会った猫とオノマトペで会話する彼から彼が捨てた(サヤ)の名前を付けられた
幼い頃言葉は話せなかったもののオノマトペを話す少女と仲良くなり(クチナシ)のあだ名を付けられた
3人は苦悩を乗り越え
サヤ、多恵、耕太郎は
タシケ、サヤ、クチナシとなった
周りの人の死によって彼らは人生の喜びを知ることとなる



この作品で命の尊さを知った
自分の人生がどれほど幸せな事かを噛み締めることが出来た
人生における大切なものを学べた気がする
自らの人生に迷いのある人は是非読んだ方が良いだろう

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2020年08月15日

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