あらすじ
川もないのに現れる橋跡、くねくね道、車道に比べ広すぎる歩道……街中の違和感はそこが暗渠だった可能性がある。暗渠×猫/鉄道/人物といったお題に、異なる切り口の二人が縦横無尽にマニアック道を駆け抜ける。地方暗渠も紹介。暗渠的街歩き本の決定版!
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Posted by ブクログ
<目次>
序章 暗渠のきほん
第1章 街道と暗渠
第2章 鉄道と暗渠
第3章 都市開発と暗渠
第4章 データと暗渠
第5章 猫と暗渠
第6章 馬と暗渠
第7章 縦軸横軸 七つの視点
第8章 人物と暗渠
第9章 一つの都市を暗渠で斬れば「横浜編」
おわりに
<内容>
確かに”パラダイス”である。暗渠マニアの二人が好き放題書いている。それを良しとするかは、読者次第。
私は、暗渠が都市に覆われてしまった古い地形を見つけることができる部分の一つとして、興味がある。台風や大雨での土石流や崖崩れ。これと川や沢は大いに関連があるが、先だっての熱海の土石流被害の場所を、Google ストリートビューで見ても、川感はあまりない。坂沿いに側溝がある感じだった。被害に遭った人の談話にも、「ゴミが流れてきて、誰が捨てたのかしら?と思った」とある。太古からの地形を忘れていた証拠である。暗渠を探せば、そこに川が流れ、沢があったことがわかる。なので、自宅の近隣でも暗渠を見たりしている。しかし、この本はそんな感じは微塵もない。それでも、
学べることはある(そんな上目線で…)。いろいろな視点で楽しめ!ということ。暗渠沿いで飲み屋を巡るとか。歌手の人生と川の流れをつなぐとか。特に「暗渠鑑賞7つの視点」は、自分の趣味の銅像巡りにも応用が利きそう。