【感想・ネタバレ】格差と分断のアメリカ(東京堂出版)のレビュー

あらすじ

民主主義と自由を象徴する国アメリカが迷走している。頻発する銃乱射事件、差別主義者による移民排斥の動き、社会の分断、富の偏在など現在見られる様々な現象は、2017年にトランプが大統領に就任したことに起因していると思われがちだが、こういった問題はそれ以前からずっと存在していたものだと著者は言う。本書では、時事的なテーマを取り上げながらアメリカ政治・社会のしくみを解説する。トランプが「国境の壁」建設予算案を議会で押し通そうとしたとき、なぜ政府機関は封鎖してしまったのか。大統領の権限はどれくらい強大なのか? また、宗教はどれくらい政治に影響をもつのか。メディアと政治の関係は? 銃問題の背景とは? そして、格差と分断が広がるアメリカ社会の現実とは。こういったテーマについて、データも用いながら一つひとつ、丁寧に読み解く。アメリカという国の全体像を理解するための絶好の書。

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Posted by ブクログ

いや、アメリカ政治の現在状況とアメリカの社会構造の基礎理解のために、ものすごく良い本でした。
『アメリカ政治講義』(ちくま新書)が良かったので同著者の最新刊であるこちらも読んだのですが、前著の内容に、より直近の時事状況も加えてボリュームアップした内容。それでいて、教科書的に過ぎず、読みやすいし、読んでいて面白い。(いわゆる「リーダビリティ」が高い)
いや、長らく「日本人が、アメリカの政治や社会についての基本的な理解を得るための基本書みたいなもの」が無いか、と探していたのですが、本書がまさにそれに当たります。とても良い。

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2020年07月12日

Posted by ブクログ

アメリカについて知らないことだらけなのを痛感させられた。
日本とは国の成り立ちや歴史が全く違うので、国家としての仕組みも価値観も当然違う。
なんでもかんでも選挙で決めるというのは、民主主義を象徴しているし、面白い。

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2022年03月24日

Posted by ブクログ

わたしのような不勉強な者でもさらさら読めた。ニュースで見る出来事や、なんでこんなことになるわけ?と不可解に思っていたことの背景が丁寧に解説してあり、入門書としてとても質がよかった。

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2021年03月15日

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