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民主主義と自由を象徴する国アメリカが迷走している。頻発する銃乱射事件、差別主義者による移民排斥の動き、社会の分断、富の偏在など現在見られる様々な現象は、2017年にトランプが大統領に就任したことに起因していると思われがちだが、こういった問題はそれ以前からずっと存在していたものだと著者は言う。本書では、時事的なテーマを取り上げながらアメリカ政治・社会のしくみを解説する。トランプが「国境の壁」建設予算案を議会で押し通そうとしたとき、なぜ政府機関は封鎖してしまったのか。大統領の権限はどれくらい強大なのか? また、宗教はどれくらい政治に影響をもつのか。メディアと政治の関係は? 銃問題の背景とは? そして、格差と分断が広がるアメリカ社会の現実とは。こういったテーマについて、データも用いながら一つひとつ、丁寧に読み解く。アメリカという国の全体像を理解するための絶好の書。
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年07月12日
いや、アメリカ政治の現在状況とアメリカの社会構造の基礎理解のために、ものすごく良い本でした。
『アメリカ政治講義』(ちくま新書)が良かったので同著者の最新刊であるこちらも読んだのですが、前著の内容に、より直近の時事状況も加えてボリュームアップした内容。それでいて、教科書的に過ぎず、読みやすいし、読ん...続きを読む
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