【感想・ネタバレ】母がしんどい【電子特典付】のレビュー

あらすじ

※本作品は、2012年発売の単行本版「母がしんどい」を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。

「親と一緒に居るのが息苦しい。でも決別するには罪悪感がある」
そんなあなたにこそ読んでもらいたい、元祖毒親コミックエッセイ!

・些細なことで突然キレて暴れ始める
・ブラジャーを買ってくれない
・アルバイトも学校行事も邪魔をされる
・喧嘩をしたら職場に抗議の電話

――これらはほんの序の口。
何もかも支配され続ける生活に限界を感じた永子は、母親と縁を切ろうと決意するが……!?


テレビ・新聞・雑誌で話題沸騰!
しんどい母から自立し、自分なりの幸せを掴むまでを描いた感動のコミックエッセイ、待望の文庫化!

【電子特典:描き下ろしマンガ付き『母がしんどいから8年』】

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Posted by ブクログ

田房さんの本を一通り読んだ。
私も親に対して複雑な思いを持っているが、自分自身が親になってしまったいま、過去起きたことと今の自分の気持ちを整理して、今後より心穏やかに生きていくために読んだ。
一番大きな気づきは、「私は母親の人間性を求めていたのではなくて、母性を求めていたんだ」ということ。毎晩暴力があるような夫婦喧嘩をしないで欲しかった、あなたはこうするのよ、と私の感情を否定してそれが正しいかのように私の人生を進めないで欲しかった、上手くいったらいったで嫉妬するような、蹴落とすような言葉を投げかけないで欲しかった。でも、母親のことを嫌いになりきれなくて、自分自身の感情を否定してきたけど、あの時のあの苦しさ、悲しさ、怒りはまるっと全て本物だった。それでも必死になってこれらの感情を否定してきたのは、多分母性に包まれたかったから。母性に包まれるために、母親の人間性も全て受け入れて、それに伴って自分を否定して、、ということをしているうちにあの時はどんどん私は苦しくなっていった。けど、母性と人間性は別物だ。母親も一人の人間で、その人間性と母性は別物なんだ。母性は欲しい・包まれたい、けど、人としてはこれは違うよね、って、切り分けていくと、私の中で今起こっている感情を見失わずに済む。相手も人間で欠点だらけなんだから、無理に相手の人間性を全部認めて受け入れなくても良いのだ。私が欲しかったのはまた別のものだ。人間性に紐づいていない、母性という独立した一つの個体みたいなものだ。この気づきによって、私は心が少し落ち着いた。
また、父親への過度な「すごい」は不要。この漫画にもあるように、私の父も母娘問題に関してのみ石像化していいた。以前勇気を振り絞って父親に助けを求めたことがあったが、「まあ娘と母親は難しいものだからな!」と笑って一蹴された。あの時は「父親はわかってて放置している・・・のかも?」と思っていたが、違う。母親のヒステリックが自分に降りかかることが面倒だったのだ。私が受け皿になってくれて、楽をしていたのかもしれない。そういう意味では、父親はやっぱり自己中だった。
とここまで自己分析できていても、両親に対して反論する感情を持つことと罪悪感ががもれなくセットで心の中に置かれることが、親子問題の難しさ。
田房さんの漫画は、そういう文章では描きにくい葛藤を描いてくれる。親子関係に悩んだ人たちの、「やっぱり私の気持ちは間違っていなかったよね」を気づかせてくれる良書です。

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2025年09月30日

Posted by ブクログ

毒母に育てられて、そこから自立するまでの話だが。強烈で読んでいてもしんどい。
分かり合えなくていい関係もあるんだと思う。

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2020年05月05日

Posted by ブクログ

これ正に私の話しです…
最近の親子のニュースを見ていると、こういう方は私以外にも沢山いると感じていましたが今作で確信してホッとしました 自分だけじゃないんだという思いで
たぶん、歴史的に見ると家族の幸せのかたちというのは政府の操作で戦後教育等であったのでしょうね
それが、時間と共に情報の開示やら多様性やらで個人が幸せの形が描き辛くなってきたのと、子育ては母親の責任という時代の教育を受けて核家族化・少子化が重なって過干渉になり、束縛ハンパない母親が増えた結果が今作に反映されていると思います
子供の立場からすると自分が幸せを感じる子供時代を過ごして来なかったので何が幸せかわからない…親になってみて親の考えは多少解るものの子育てが解らない、子供の幸せの形がイメージできないから、同じように束縛してしまうという負の連鎖があるように感じます
ただ中々ホッとはできても実際に親とキッパリ別れるというのは難しいですね
それが今後の課題です 

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2020年03月30日

Posted by ブクログ


私も息子達になんだかんだ口出ししてたかなぁ〜、早く早くとせかしてたかなぁ〜と思い返せばあるし、
エイコお母さんほど鬼電やギャーギャー言ってないけど、その当時の息子にとったらどうだったんだろう…

親達の様に干渉しすぎないようにしようと気をつけようと思うあまり、実は意識するあまりとかそれこそがなんてことないかなと、P140の解説で紹介されている色々な本は読みたいけれど、今はまだ沢山は読めない、沢山は読みたくないけど、機会があれば母娘問題について読んでみたいと思いました。

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2025年01月28日

Posted by ブクログ

★3.5
本当に怖いと思う
お化けとか幽霊なんかよりももっと恐怖

でも、部分的には子供に似たようなことしてるところもあって、気をつけないとと思った

自分の子供だからこそ、しっかりさせないと!
と思って厳しくし過ぎてしまうこともある

この両親は愛情を履き違えている

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2023年11月20日

Posted by ブクログ

自分は正しいと思い込むことは怖いと思った。
子供なんて思い通りにならないことが多いし、時間やお金の面で自己犠牲も強いられるから、つい〇〇してあげてるのにって思考になりがち。

でもこうやって子供を不幸にするのは違うし嫌だと思う。

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2022年03月29日

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