あらすじ
誰も発言せず、何も決まらない会議。
自分には関係のない情報まで送られてくる「Cc」のメール。
「PCでできるはずなのに……」と思いながら続けている手書き作業。
何度も同じことを説明させられるホウレンソウ。
立ち上げに何分もかかる会社支給のPC……。
私たちが働くオフィスには、いたるところに“ムダ”が潜んでいます。
なぜ、人はムダなことをやめられなのでしょうか?
個人の意志の問題でしょうか?
それとも会社の体制の問題?
「ムダだとはわかっていても、長年続く習慣や文化だからなかなか抜け出せない」という人も多いことでしょう。
しかし、最も大きな原因は、そもそも目の前にあるムダをムダだと思っていないことにあるのではないでしょうか。身のまわりにはびこるムダに気づいていないということです。
本書では、破綻寸前の会社をムダとりによって再生した著者が、誰もがやってしまいがちな “仕事のムダ”を70個挙げるとともに、それを取り除く方法を解説します。
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Posted by ブクログ
いくつか使えるスキルがあり、業務に活用するための工夫をしたい。
教える時の1つの手段として、答えを言うのではなく探し方や情報のありかを伝える方が、情報を引き出す術を覚えると思った。
Posted by ブクログ
あらすじ
「毎日忙しいのに本質的な仕事が進まない」「前例踏襲の無駄な手続きに時間を奪われている」という現場の疲弊を解消し、業務から不要な工程を徹底的に削ぎ落として成果を最大化するための改善ノウハウを図解した一冊。「形骸化した定例会議」「多すぎる根回しや過剰な社内資料」「意味のない二重チェック」「目的の曖昧なメールや報告」など、組織に巣食う代表的な「仕事のムダ」を体系的に分類・図解する。著者は、成果を上げる最短ルートは「新しいことを始めること」ではなく「惰性で続けていることをやめること」にあると喝破。ムダの発生構造を客観的にあぶり出し、やめるための代替ルールや仕組み化の型を明快に提示する。
所感・深掘り
「業務改善とは作業を急がせることではなく、現場の思考と活力を奪う無意味な習慣を先回りして撤廃する『構造の引き算』である」という本質を突きつけられ、日頃の仕事の進め方や慣例への向き合い方を根本から引き締め直される一冊だった。
特に深く腑に落ちたのは、「『念のため』『昔からそうだから』と惰性で残された業務こそが、組織に莫大な認知的負荷を強いている」という構造の罠だ。目的が形骸化した手続きや過剰な確認作業に追われると、人の脳は「怒られないための作業」にメモリを占有され、肝心の価値創出や自律的な判断力を麻痺させてしまう。目の前の作業が何のために存在しているのかを客観的な事実に基づいて問い直し、成果に寄与しない工程を躊躇なく削ぎ落とすこと。不要な判断のノイズを物理的に消し去ることこそが、現場の消耗を防ぐ極めて合理的なマネジメントなのだと痛感した。
また、形骸化した無駄をやめる決断を下す姿勢は、組織を率いる指導者やリーダーにとって不可欠な利他の実践であると感じた。リーダーが前例踏襲に逃げ込み、不要な報告や手続きを課し続ければ、現場は忖度と疲弊に押し潰され、主体的な挑戦のエネルギーは失われてしまう。指導者自らが責任を引き受け、「この作業はもうやらなくていい」と明確な線引きを示して現場の負担を肩代わりすること。リーダーが確固たる安心感と余白の土台を用意するからこそ、現場の仲間は本来集中すべき役割に全力で打ち込め、組織全体が澱みなく自走できるのだと確信させられた。
前例への盲従や足し算の精神論を捨て、ムダとりの型で思考と手順の迷いを削ぎ落とし、生まれた余白をチームの自立へと還元し抜くこと。
日々のルーティンや形式的な作業に追われて疲弊している人はもちろん、組織の業務設計と環境づくりの解像度を極限まで研ぎ澄まし、関わるすべての人を迷いなく確かな成果と自立へと導く不動の軸を確立したいすべてのリーダーにとって、常に手元に置いて立ち返るべき業務改革の教科書だ。