あらすじ
原作&コミカライズシリーズ累計150万部突破
〈人狼ゲーム〉シリーズ最新作!
ついに“人狼ゲーム”の裏側=“運営人”が明かされる…!?
もし、ゲームを運営する〝監視人〟が参加者に恋をしたら?
疑心暗鬼が表裏で展開、果たしてゲームの行方は――?
◎【人狼ゲーム】とは?
ヨーロッパ発祥の伝統的パーティゲームとその亜種の総称。
1)村の中には村人に扮した人狼が混ざっている。
2)人狼は夜になると一人ずつ村人を殺す。
3)昼は全員で相談し、人狼だと思う相手を多数決で一人選び、処刑する。
4)人狼を全滅させた場合、村人側の勝利。村人側の人数が人狼以下になった場合、人狼側の勝利。
〈プレイヤー〉
人狼 ………毎晩、ひとりを選んで襲撃する。
村人 ………特別な能力はない。人狼の全滅を目指す。
予言者 ……村人側。毎晩、ひとりを選ぶ。その相手が人狼か否かがわかる。
用心棒 ……村人側。毎晩、ひとりを選ぶ。その相手が人狼に襲撃された場合、守れる。
霊媒師 ……村人側。毎晩、直前に処刑された者が人狼か否かがわかる。
〈あらすじ〉
命がけの人狼ゲーム――。参加者はネット上や「拉致」によって集められ、勝敗は富裕層による非合法な賭博の対象となっている。
その現場で「運営人」のひとりとして働く正宗は、いつものように参加者を運び、機材のチェックを行い、そして――絶望した。
参加者の中に、自分が過去に家庭教師バイトとして教えたことのある女子高生、夏目柚月が含まれていたからだ。
彼女を救いたい。運営本部に殺されてもいい――。
そう考えた正宗は同僚の運営人・琥太郎の助言を得つつ、参加者全員の役職や人狼の襲撃先、「つくべき嘘」といったアドバイスを必死で柚月に伝えようとしていく。
「ほかの運営人や観客に気づかれてはならない」という究極の制限の下、チートで「特定の参加者」を勝利に導くことは可能なのか?
著者について
川上 亮 Ryo Kawakami
『並列バイオ』で第10回ファンタジア長編小説大賞・審査員特別賞を受賞(秋口ぎぐる名義)。
『ラヴ☆アタック!』で第1回角川エンタテインメントNEXT賞を受賞。
執筆活動のほか、カードゲーム『キャット&チョコレート』シリーズ等の制作も行う。www.cosaic.co.jp
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
シリーズ9作目
運営側が参加者の一人を助けたいという要素が加わったリアル人狼ゲーム
人狼2、預言者1、霊媒師1、用心棒1、村人4の9人村
狂人がいないので、村人サイドとしては有利ではあるんだけど……
今回の視点は運営の一人と用心棒の参加者
マッドランドでも用心棒視点だったので、メインとしては運営側の物語という事かな
運営側の視点で役職がスタート時点で読者にも公開されるので、これまでのシリーズのように自分も参加者の一人として推測する楽しみはない
その分、「人狼なのに強気な発言だな」とか「こいつの挙動はそれが原因か」といった違った視点で展開を楽しめる
村人側が役職を騙るのは一長一短だけど
人狼から必要数以上の役職騙りCoをおびき出すため以外では悪手だろ
前作であったように、すぐに取り消すのがギリギリあり
まぁ、それとて村人側としては人狼が狂人を特定するための行動にも見えるので、吊り先になりやすいから、リアル人狼ゲームではあまり有効手段ではないんだけどね
あと、普通は用心棒Coはありえないけど、こんな状況なら納得
人狼視点で、用心棒を噛んでも翌日二人に吊られる可能性よりも、1/2の襲撃が成功する方に賭けるというのもそんなに無理筋ではない
目次と序盤の展開の時点で「どっち陣営が勝つかネタバレしてねぇ?}と思うものの、そこはリアル人狼ゲームらしい方法でゲームの決着がつくわけですね
全て終わって見れば、そんな構図になっていたのかと驚かされる
鬼頭もそうだったって事でよい?
となると、虎太郎ももしかして?と思うんだけど、そんな描写あったか?
あとがきで、映画の脚本監督を川上亮が手がけるという
参加者は見た目がいいのが選ばれるという作中の設定を、映画でのキャスティングの言い訳っぽい説明してるのねと邪推
多分、続編があると思うけど、運営視点まで持ち出してきたので、どんな設定になるのか予想がつかない
Posted by ブクログ
久々の人狼シリーズ、今回は運営視点。
運営側の主人公正宗が担当する参加者が、かつての家庭教師先の教え子とわかる。なんとか彼女を、ほかの運営側たちに勘付かれずに助けたいーー。
登場人物紹介の時点で役職の紹介もあり、また運営側だったので、この子が他者にどうアプローチすれば生き残れるかという視点で読めた。
ミステリーを読み続けてる空間でのデスゲーム小説。人の死の価値が違いすぎてちょっと戸惑うけど、これはエンタメ…
参加者が、命をかけたゲームであることを理解した上での参加、ふんわり招待され参加、拉致され強制ってのが、作中では狡くないって言われてたけど普通にずるい気がする。
全員希望しての参加だと死の危険からの恐怖みたいなのが希薄になるから避けたのかなと思うけど、拉致だけなのもルール説明をまた丁寧にしなきゃでいちいち手間だからなのかなー、でもちょっとバランスが悪い気が。
でも全体のゲームの流れはよく練られてて、ご都合主義なヒロイン補正的なとこもなくて関心した。
(早坂くんが用心棒COしなかったのがちょっとご都合…なくらい)
後半、柚月が用心棒ってバラすメリットがわからなくて、でも理由を読みめちゃくちゃ納得。
一ノ瀬くんが相方を裏切ったとこも違和感なかった。
そして勝たせたい知り合いがいるの主人公正宗だけではなかったというオチーー
いやー、命の価値が低過ぎる。
でもおもしろかった。いつも思うけど初日の最初に吊られる人ってただただ不運で可哀そう。
匿名
結局どうなったの?
正宗が助けたかった柚希は無事に脱出できたの?
刺された正宗自身はどうなったのか?
運営側も見られてる立場、賭けの対象にされてる感じでしたね