【感想・ネタバレ】宙に参る (5)のレビュー

あらすじ

魔法のように高度な科学技術が存在する未来のお話。

夫の遺骨を届けるため、宇宙コロニーから地球の義実家へと旅をするソラと宙二郎。
エンジニアにハッカー、科学者…ソラの持つ「呪文」と呼ばれる高度なハッキング技術を狙う人々と、様々な思惑を乗せて宇宙船は最終寄港地《月》へ向かう。
人工知能の息子はすくすく成長。AI落語家の大一番も必見!
最終章に向けて全速前進!傑作宇宙ドラマ第5巻。

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Posted by ブクログ

夫の遺骨を地球に届けるための四十九日の宇宙旅行も、関係者達の思惑が収束してきてクライマックスの気配。人とAIの関係性に迫るSFとして、べらぼうに面白いです。AI落語家とか日本文化の延長線上にあるSF描写が面白いし、台詞回しもかなり好き。

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2025年08月22日

Posted by ブクログ

ここまでのストーリーラインからちょっと離れて、他のキャラクターと人格重視のAI(ロボット)リンジンの短いエピソードがかわるがわる続きます。
この巻のラストでは、リンジンに反対する人の意志がドンと伝わってきて、ストーリーがしっかりと引き締まりました。
この作者さんはとくに大きなストーリーの作劇がうまいですね。

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2025年06月25日

DD

購入済み

今巻は周囲の人々

前巻(4)では主人公ソラの過去が明らかになり、そして 「リンジンの底」も姿を現しました
そして、今巻(5)では、「呪文」を負い続ける人たちの過去が紹介されました
暮石ハトス:彼の祖父である落語家の弟たちの稽古相手の機械から独り立ちして、五代目 型割家四五六(リンジン落語家)となったリンジンとの交流
又肩アカシ:彼に「リンジンの底」の存在を遺産として残した父親
ヤドリ・ガイアン:途方もない暗号解読の世界へ又肩によって引き釣り込まれた過去と手に入れた仮設
四ツ目刑事リンゴ氏の悲しい過去
ソラに百合の想いを寄せていた過去をもつヒウノの息子マヤと宙二郎の無自覚な思わせぶり(これって薔薇?)
などなど 読み応えある巻です

#ドキドキハラハラ #深い #じれったい

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2025年06月05日

Posted by ブクログ

帯の惹句を信じれば最終章目前とのこと。

又肩陣営も過去エピソードが中心の第5巻。リンジンのシンギュラリティがテーマなんだろうけどこの先話がどう転んでいくのか・・・

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

SF。各話で少しずつ出された情報が繋がって核心に近づきつつあるような印象の巻。
魔女に近づこうとする人らはそこそこ必至だが、肝心の魔女は自然体で暮らしている辺り、秘密が分かっても大丈夫な仕組みとかになってるのかななどと思った。

お話ではリンジンがする落語と、リンジンから延びる糸の話が語られる「いときり」が面白かった。
リンジンのベースになるデータは多様だが色々切り落とされている情報があって、現実に体験した雑味のデータを入れないと人間に近づかないという話だったと思うが、これは確かにそうなのかもなと思った。リンジンとニンゲンのズレを弄った手相の生命線と設計寿命の落語ネタは面白過ぎた。

リンジンの創作物は過去の最適解を模倣する向きが強いという話も気になった。
生成AIで作った超美麗画像を見続けさせられるとそれで作ったものと判断できてしまうようになる辺り、案外人間は飽きっぽく、処理能力も高いのかもしれない。
相互補完して付き合っていくのが良いんだろうなと思った。

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2025年06月15日

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