あらすじ
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ツイッターで17万いいね! を獲得した、子育て絵日記で大人気のむぴーさん。その原点となる、育児マンガ初書籍化の電子版。出産直後の入院生活は待望の赤ちゃんが生まれて幸せいっぱい! と思いきや、思うような母親になれず、理想と現実のギャップに打ちのめされ、涙することも多かったと、むぴーさんはいいます。けれど、そんなこと誰にも言えずに、不安と悩みは、どんどん心の奥に溜まっていくばかり。本書はそんな、初めての出産・育児に戸惑う出産直後の新米ママに焦点をあて、web連載で多くの母親の共感を呼んだマンガ「母、はじまりの7日間」を、書籍用にリニューアル。さらに、父親視点の子育てや、退院してからの生活を描いた家族編、コラムなど、50p以上を新たに描き下ろし。大丈夫。そう思っているのは、あなただけじゃないよ。弱音を吐いてもいいんだよ。これから出産する人、かつて、そんな日々を通り過ぎてきた人、今現在、眠れない夜を過ごしている人、すべての新米ママ・パパにそっと寄り添ってくれる物語です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この数年で、育児界隈で大きく変わったこと。
それは、「育児がつらい」「子どもがかわいくない」などを、声に出してもいいんだという風潮になったことだと思う。
こういう気持ち(産後のホルモンバランスが原因だったりもする)は、むかしから絶対にあったはずなのに、私が育児真っ最中だった20年くらい前は、それをおおっぴらに言うことは、暗黙のうちでタブーとされていたように思う。
だから、当時の私は自分の気持ちにびっくりした。
出産直後、「子どもが可愛い!!」という爆発的な喜びがやってくると思っていたのに、実際に感じたのは「これから、この子をきちんと育てていけるのだろうか」という絶望にも似た不安。
誰にも、たとえ家族にも打ち明けられなかった。
この本に書いてあるのは、当時の私の気持ちにとっても近くて、20年以上経った今でも、なんだかとても安心できた。
今時は、SNSで悩みを共有したり、多様性が受け入れられる世の中になったり、ネガティブな感情の行き場があっていいなぁと思う。
こういう本が出ることも、とてもうれしい。
そんなマイナス気分からスタートした私の育児だが、子どもたちも成人したいま、とてもとても楽しかったといえる。
というか、現在進行形で、子どもはどんどんかわいくなっている。
大人になった自分の子ども、というのは、自分の相棒でもあり、親友でもある、不思議な存在。
私も、親になったから経験できたことがたくさんあり、感謝している。
ただ、あのときのネガティブな感情を「喉元過ぎれば熱さ忘れる」といった感じで、なかったことにはしたくない。
無責任に「育児って、楽しいよ~」とは絶対に言えない。
あのときがあっての今なのだ、と折に触れ考える。
Posted by ブクログ
結構共感した。
初めての妊娠・出産、事前に色々調べて
心の準備をして臨んだつもりだったけど
現実はやっぱりそれを平気で超えてくる。
産まれた瞬間、初めての抱っこ、里帰り中、
里帰りを終えて夫と3人の生活が始まった時、
素直に"可愛い・愛おしい"と思えなくて
"自分はまだ母親になるには早かったのかな"
"覚悟していたつもりだったのに足りなかったの?"
とか悩んで、でもそんなこと周りになかなか
言えなくて孤独を感じてた時期のことを思い出した。
結局あれは可愛いと感じる余裕がないほど
必死で、毎日自分なりに疲労困憊だったからだと思う
可愛いは後からちゃんとついて来た
今は大変なこと以上に"可愛い愛おしい幸せ"
を感じられている。
母性を感じられるようになる時期も
本当人それぞれだし、妊娠・出産の数だけ
エピソードがあるものだと思う。
理想と現実のギャップに苦しむ人もいると思うけど
結局これがリアルだよな〜。
突然始まった育児の日々に戸惑う世のママたちに
そっと優しく寄り添う本で良かった。
Posted by ブクログ
ちょっとほっこりしたいときに読むのにぴったりで、共感して、うるっとする本。
今息子は9ヶ月ですが、産まれたてのかよわい命を抱えて、母になるというプレッシャーと責任の大きさに戸惑っていたころのことを懐かしく、そして愛おしく思い出した。
実母への思いも共感。産後すぐ手伝いに来てくれた母が息子を通して私が幼かった頃のことを思い出し、うれしそうに話してくれることがしょっちゅうあり、沢山の愛を注いで育ててくれたことにただただ感謝。母はいつまでも母で、母の前では子どもはいつまでも子ども。
Posted by ブクログ
妻に勧められて即読み。
Twitterで育児絵日記をつぶやいているむぴーさんの書籍
「母になる」ということで抱える悩み、不安を
柔らかいタッチの漫画で表現している作品
パパになって1年、
共感できることがいっぱいで
他にもこんな想いでいる人がたくさんいるんだと思うと
救われる
明日も頑張れる
そんな勇気をくれる作品です。
一節だけ紹介
「ずっと続くと思っていた時間が実は永遠じゃなかったことにあなたもそのうち気づくでしょう」
「その時大変だったあの日々が、急に特別な輝かしい日々に思えるでしょう」
素敵な言葉を使う人だなと思った。