【感想・ネタバレ】ぼく、ドラえもんでした。のレビュー

あらすじ

涙と笑いのドラえもん声優26年うちあけ話。

ドラえもんの声を演じ続けて26年。2005年の声優交代の直後から、とめどなく溢れ出る思いを、約1年かけ、自ら綴った感動秘話。
パイロットフィルムに「一目ぼれ」した出会いの瞬間から、テレビ、映画と怒濤のような大ブームへと走り続けた日々、世界中の人々との出会いや、藤子・F・不二雄先生の思い出など、本人にしか決して語れない、涙と笑いに溢れた、ここだけのうちあけ話が満載。
さらに、自らの生い立ちや、「ドラ声」とからかわれ、くじけた心を勇気に変えてくれた母の言葉。入院、手術を経て、辞めようと決意する心の動き。随所に語られる、これからの世代や、若い母親、子どもたちへの温かいまなざし…。
本書は、テレビ放送の黎明期から女優として活躍してきた大山のぶ代さんの、芸能生活50年の節目に書かれた自伝でもあり、その半分以上の間、大山さんのドラえもんといっしょに生きて来た私たちすべての心の奥深くに響く一冊です。

「大山さんはドラえもんをやりながら、日本中の子どもたちのお母さんでもあった。」(黒柳徹子)
「大山さん。私たちのドラえもんでいてくださって、本当にありがとうございました。」(辻村深月)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大山のぶ代さんのドラえもんが終わってしまうと知った時は悲しくなったのを覚えてます。その後、新しいドラえもんを見た(聞いた)時の落胆は忘れられず、新しいドラえもんは見なくなりました。そう考えると声のお仕事って凄いな!!と思いました!この本を読んで、大山のぶ代さんのドラえもん26年に『ありがとうございました』という熱い気持ちになりました(*^^*)

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2024年10月24日

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大山さんのドラえもんの大ファンです。
作中で「あの子」と呼ぶ度、本当に可愛がっていて一体だったんだなぁと涙が出ます。
アニメ・映画見返したいなぁ...

「ドラえもんは子守り用ロボットなので悪い言葉がインプットされていないはず...」
漫画は辛辣なセリフもありますが笑、アニメからは確かに感じられませんでした。大山さんの言い回し等のおかげでしょうね。

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2024年07月29日

Posted by ブクログ

仕事が楽しいなと思う時、一緒に頑張れるメンバーに恵まれているなと思います。また、そんな時の仕事は、良い仕事をしていて評価も高い気がします。大山のぶ代さんも素敵な方々に恵まれて(きっと大山のぶ代さん自身も素敵な方なのだと)26年間ドラえもんをされてきたのだろうなという事が伝わってきました。
本の中には、ドラえもん・大山のぶ代さんの裏話がたくさんあって、思わず吹き出して笑ってしまったり、涙してしまったり。
印象に残っているのは、みんなで初めて映画のタイトルコールを収録したとき、誰かは早く声が出てしまったり、または後ろを伸ばしすぎたりして、中々声を合わせられないという話し。でも、あ、ズレてた!とは言わずにエコーをかけるなんてお主役者よのう!と言う合うところ。皆さんの制作するときの姿が想像できて面白かったです。
あと藤子・F・不二雄先生を現すときの"やさしさモワモワ"という表現が可愛いらしかった。
仕事・人生で大切なこと、後世を繋ぐ子供たちに伝えていきたいことは何か、という思いが散りばめられた、すごく素敵な本でした。

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2017年08月06日

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物心ついた時からドラえもんはそばにいて、私にとってはずっと昔からの親友のような存在だった。今現在もそうだ。
ドラえもんの声の大山のぶ代さんはドラえもん自身。
ドラえもんの声を聞いたら、いつだって元気になれた。

子供時代だったので詳しくは知らなかった藤子不二雄先生についての思い出話に触れられたのは嬉しかった。

私にとって、大山さん時代のドラえもんは私の中できっとこれからも、ずっとずっと残ってる。

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2016年08月06日

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ドラえもん。

子供のころから大好きで、
今でも落ち込んだりすると
ふいに見たくなるドラえもん。

見たくなるってゆーより、
ドラえもんの声を聞きたくなる。

まわりの友達がディズニーを見ている間、
私はドラえもん一筋。

ビデオテープが切れるまで見た「パラレル西遊記」。

本書は、
大山のぶ代さんが
ドラえもんとして過ごしてきた26年や
ご自身の病気、
藤子・F・不二雄先生との出会いや別れ、
学生時代の出来事なども描かれています。

ドラえもんは、目上の人には敬語を使う、
乱暴な汚い言葉は使わない。

読んでいると、
大山さんなのかドラえもんなのか
どちらなのかわからなくなってきちゃう。
これ、
今ドラえもんが言ってるのかな、って。

ドラえもんの考えなのか、
大山さんの考えなのか。

きっとどっちも本物なんだろうなあ。

「こんにちは、ぼくドラえもんです」
「フフフフ」

今にも耳元で聞こえてきそうな声。

ドラえもんにキズをつけちゃいけない。
私はこの子と、別々にならなくちゃいけない。

ドラえもんの声から離れる決意の場面、
思わず泣けました。

やっぱりドラえもんが大好き。

種蒔く人。
心を残すこと。
パイプになること。
人は、人に揉まれて、人になる。

ぼくたち地球人

これが最大のテーマ。

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2012年12月09日

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ドラえもんと大山のぶ代さんは、一心同体なんだなー。大山さんは学生時代に声について、周りからいろいろ言われて落ち込んでいた時に、母親から声を生かすことを考えた方がいいと言われて前向きになれたそうな。

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2011年10月01日

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新しいドラえもんになって早5年。しかしながら未だに「ドラえもん」と聞くと大山のぶ代さんの声を思い浮かべる人が多いのでは?

そんな大山のぶ代さん著の「ぼく、ドラえもんでした。」ですが、ドラえもんとの思い出話、裏話満載で大山さんのドラえもんへの愛情の深さがわかります。

まっすぐな、そしてやさしさモワモワが一文字一文字から伝わってきます。

やさしさが満ち溢れてる。暖かい気持ちになるとはこのことなんですね。

ドラえもんが新しい声になっていても、やはり僕の中でドラえもんは大山のぶ代さんです。

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2011年09月28日

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大山のぶ代さんがドラえもん役を引退してから1年後の2006年に出版されたエッセイ的な自叙伝。ドラえもんへの深い思い、ブーム時の秘話、他のスタッフや藤子・F・不二雄さんとの思い出などが綴られている。読んでいると、ドラえもんの声が聞こえてくる。

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2024年12月08日

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旧ドラ世代には是非読んでもらいたい…子供と一緒に観るようになって新ドラのことも大好き(なんだったら脳内の声が徐々に新ドラに置き換わっている気もする)だが、やっぱり原体験は旧ドラなんだよなぁ…と思わされる
昭和の時代のおおらかな空気も感じられて好き。

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2023年11月28日

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現在の大山のぶ代さん、認知症になってから、自分がドラえもんの声をしていた事は忘れてしまったみたい。

本作はその前。ドラえもんを降板した後の話。
ドラえもんと共に歩いた26年間を綴るエッセイ。驚くことに、内容の全てが楽しかった思い出。当然あったであろうが、苦しかった、辛かったと言った言葉はこの自叙伝に全く出てこない。出会いから別れまで、作品と仲間の全てを愛していた大山のぶ代さんに、改めて敬意を払う。

演者という仕事は恵まれてる。
たとえ本人が忘れてしまっても、大山ドラは時代を越えていつまでも生き続ける。いまの子供たちにとって、水田ドラにもそうであって欲しい。

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2017年08月19日

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大山ドラで育った世代にとってはグッとくるものがある

子供のころは大長編をすべて持っていて、何度も読み返したものだったけど、やはり名作は何度読んでもいい
そしてそれに声という命を吹き込んでき続けた方々
そんな方々の常日頃からの想いが子供にも伝わっていたのかなぁ と思わせられた

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2013年07月26日

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 長年ドラえもんの声を担当なされた、大山のぶ代さんによるドラえもんの制作裏話や原作者不二子先生、最愛の母との思い出を綴っている。
のび太の声を担当なされた小原さんとのやり取り始めとする、声優同士の会話はアニメ同様に、脳内で再生されたことに我ながら驚いてしまった。
 女優として活動する以前は、独特の声のためにいやがらせを受けたこともあったが、母親のアドバイスでこれを強みに変えたことや、たくさんの大人に囲まれて育ったことで、昔から伝わってきた含蓄のある言葉などを身につけられた、今後は後進に伝えていきたいと語っている所は心が温まった。
 制作裏話では、大変混み合い子供たちが騒いでいる映画館の舞台挨拶の場面で、とっさにドラえもんの声で周りに配慮した行動をするよう呼びかけた事、タイトルコールでは早く言ってしまったり伸ばしすぎてしまう事があったこと、まさか他局であるNHKに「国民的アイドル」と呼ばれるとは思わなかったことなど、読んでいて楽しい物ばかりでした。
 本の最後のほうでは映画『のび太のワンニャン時空伝』のセリフを引用して、人の歴史は生まれては滅んで、そしてまた誕生するという事を繰り返してきたと語っており、プロデューサーの子どもがアニメ制作チームに入って活躍し始めたこと、障害を抱えた子どもが大山さんに「みんな同じ小学生だね」と優しく教えられて帰っていき、それから手紙のやりとりが25年も続いていることを、ドラえもんとの縁でこんな素敵な友だちが作れたと綴っていました。
大山さんは祖父に「人」という漢字はお互い支えあって生きていると教わったそうですが、まさに、ドラえもんの成功は人と人との繋がりが産んだものなのだと学ぶことが出来ました。

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2012年12月09日

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一ドラえもんファンとして読まなければと思っていた本。
書かれた文章が、頭の中であのドラえもんの声で再生されてやっぱりインパクトが強い。
藤子・F・不二雄先生のエピソードが暖かく、幸せに満ちたもので、涙でぐしょぐしょになりながら読破した。
みんな心の中に自分だけのドラえもんがいるのだと思う。

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2012年12月01日

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ドラえもんの声優を26年務めた大山さんのエッセイ。

臭いこと書くようですが、こんなにも愛溢れるエッセイが他にあるだろうか。

ドラえもんへの思い、子供への思い、作者や他の制作スタッフへの思い、家族への思い、どこからも深い愛情を感じた。

こんな人達が創ってきたからこそ、ドラえもんはずっと愛され続けているのだと思った。

自分も子供の頃はドラえもんが大好きで、今でも祖父に映画館に連れて行ったもらったことなんかを覚えている。

子供はきっととても敏感で、本当に愛情込めて創られた物を見分けてしまうのではないだろうか。
そして、与えられた愛情は大人になっても忘れないのだろう。

大人になった今でもドラえもんは大好きで、尊敬している猫型ロボットです。

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2012年01月27日

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最近ドラえもんの長編映画をよく観るので、「あ、ドラえもんだ~」っていうきっかけと、解説を書いてたのが辻村深月さんだったっていうのがこの本を手にした理由。

ドラえもんのDVD借りるとき、必ず大山のぶ代さんのドラえもんじゃなきゃ観る対象にならない自分がいた。

やっぱり私は、大山さんがしゃべるドラえもんをドラえもんだと思っているし、そういう時代の子供だったから、本当に、大山さんには私たちのドラえもんでいてくれてありがとうございましたっていう感謝の言葉が凄くよく合っていると思う。
大山さんはお子様がいなかったということですが、ドラえもんとの出会いは、それこそ人生を変えるほどの大きな出来事だったんだと思います。

大山さんの願いはこれからも末長くドラえもんが子どもたちに様々なメッセージを伝え続けることなんだろうとは思うけど、やっぱり私のドラえもんはワンニャン時空伝までなんだと、改めて思ってしまう。それほどまでに、やっぱり大山のぶ代さんこそが、ドラえもんであり、ドラえもんこそが大山のぶ代さんであると思います。

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2011年08月29日

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大山のぶ代さんの、
26年間にわたるドラえもんとの歩みを綴ったエッセイ。

大きなキャラクターに出会うことの幸せと、
そのキャラクターを背負うことの責任と、
それぞれの大きさ・重さが感じられます。
ほんとに、ドラえもんと子供たちがお好きなのだなぁと思いました。

ちょっとキレイなところでまとまりすぎたような感も
なきにしもあらずですが、
微笑ましく、厳しく、そしてちょっとほろっとする一冊でした。

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2011年08月13日

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大山さんのエッセイ
ドラえもん(大山版)は好きだったし、改めて存在を再確認したのは月曜から夜ふかしという番組で声が似た人が登場した時だった。その人がカラオケであったまてっかーてーかと歌い出した途端、涙が出てきた
多分あの時は懐かしいって感情で感動したんだと思うけれど、認知症になられたのは知っていたし、ゲーム「ダンガンロンパ」では大事なキーキャラクターだったにも関わらず続編では降板
もう声が聞けることはないんだなと長年思っていた
その程度の認識だったのにカラオケを聞いて流れた涙に
あれ、こんなに好きだったのか
と思った。だから亡くなったとニュースが流れた時はそれなりにショックだった
この本、そんなことになる前に読んではいたのだけど、どうにもスカスカなエッセイという印象
唯一ファンですってお母さんと子供と例外的にお友達になったっていうエピソードだけ覚えていた
でも今読むと、一生懸命関わったキャラクターの役目を終え、ゆっくりとこの文章を書いたのだろうと思い申し訳なく思う
僕にとってのドラえもんの話声は今も大山さんだし、これからもそうだと思う(わさび見ないし…)
だから我が家の本棚に並ぶこの
「ぼく、ドラえもんでした」という背表紙が見かける度、過去形にしないでくれよって悲しい気持ちになる。ほんとに、だめだなあ

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2025年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2006年の単行本を2011年に文庫化。
アルツハイマー型認知症と言われたのが2012年、夫の砂川啓介がそれを公表したのが2015年。
まさかの夫が先に亡くなり、今は老人ホームでお元気なのだとか。

本書で一番笑ったのが、
218p「切ればッ!」(癌を。)
癌告知のあとに、あの声が内面に聞こえるのは、大山のぶ代以外ありえないだろう。



内容説明
ドラえもんと共に生きた26年間の思い出を、声優交代の直後から約1年かけ、自ら綴った感動秘話。パイロットフィルムに「一目ぼれ」した出会いの瞬間や、藤子・F・不二雄先生の思い出など、本人にしか決して語れない、涙と笑いに溢れた、ここだけのうちあけ話が満載。四世代十三人家族に囲まれて育った生い立ちや、「ドラ声」とからかわれ、くじけた心を、勇気に変えてくれた母の言葉。入院、手術に直面したときに聞こえてきた「あの子」の声。随所に語られる、若い母親や子どもたちへの温かいまなざし…。“大山ドラ”といっしょに生きてきた世代、すべての人たちの心の奥深くに響く一冊です。

目次 :
まえがき
第1章 運命の出会い
第2章 テレビ「ドラえもん」スタート!
第3章 『のび太の恐竜』公開!
第4章 映画ドラえもん時代1―怒涛のドラ波
第5章 藤本先生の思い出
第6章 映画ドラえもん時代2―先生の蒔いた種
第7章 ありがとう、ドラえもん。
第8章 伝えていきたいこと
あとがき
解説 辻村深月

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

正式には三代目ドラえもんの声優さんによる自伝。キャラクターに対する愛情と子どもたちへの思いがプロとしてすばらしい。

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2012年05月15日

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