あらすじ
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■スマホやゲームを取り上げるのは逆効果! 依存することで死なずにいられる――。ネットゲームにはまるのは、ダメ人間だからでも心が弱いからでもない。ゲームは、学校や家庭での孤立感、対人関係のストレスなどにもがく苦しみを、一時的にせよ解消し、命を支えてくれている手段なのだ。とりあげなくても、ほかに楽しめるものを、親子で一緒に見つけよう。家庭を安心できる場所にしよう。つらさを忘れ、ゲームから自然に離れていくために親がすべきことがある。依存の裏にある子どものSOSに気づいて、親子で抜け出す処方箋。
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Posted by ブクログ
『ゲーム依存からわが子を守る』とあるが、幼い頃からファミコンなどのテレビゲームに親しんできた世代としては、まったく解せない。
依存になる原因のひとつが環境にある、というのは理解できる。が、親の育て方に大きな影響がある、というのは科学的には信憑性がないように思う。親が正しく理解していればゲーム依存は起こらないかのように誤解を与え、結果としてゲーム依存の子どもを見かけたときに両親を責めてしまうことになれば不幸を増やしかねない。
子どもが孤独を感じるからゲーム依存が起こる、という発想は、テレビゲームというものの楽しみ方をまったく知らない人間の考え方だと僕は思う。
テレビゲームというのは、楽しめる人間からすれば想像以上に楽しいものである。確実に努力が反映されるし、自分の行動への反応もすぐに返ってくる。現実よりもはるかに成長がわかりやすく、そのせいでやめ時を先延ばしもしやすい。
親がどうこうより何より、ゲームの中毒性自体がまず半端なく強力なのだと思う。
なんでも子どもは親次第だとは思わない方がいい。そんなに単純な話はないので、親がすべてを背負わず他人の力を借りるべきだと思う。本書から学ぶべきは相談先だけで十分だ。