あらすじ
ダンジョンが出来て3年。ダンジョン攻略が当たり前になった世界で、
社畜として生活していた芳村が、不意に訪れた不幸?な偶然で世界ランキング1位にランクイン!
のんびり生活に憧れて退職し、ダンジョンに潜ることにはしたものの、
手に入れてしまった未知のスキルに振り回されて、ダンジョン攻略最前線にかかわることに。スローライフの明日はどっちだ――!?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
天才ではないけど、研究者としては優秀な20代後半男性が、能力を得たらどうなるかって感じのなろう系。
よくあるっちゃあるけど、よくあるような展開にはなっていない。
ちょこちょこと挟まれる小ネタを絡めながら、現代科学をベースに事象を解き明かそうとしていくのが面白い。こういう世界の法則を分析して検証してくタイプの作品好きなんだよね。デスマとか迷宮ハーレムとか
変に理屈っぽいし、マニアックなネタが、40代ぐらいの理系男性にちょうどあってると思う。というか、作者がそうなんじゃないかと思う。あとワインと代々木の地理に異常に詳しく細かく描写してある。
web版からの読者だが、web版の119話の後書きで、君津2尉と鋼が出会うのは沖縄でと注釈が入っていて、詳細については、いずれどこかで。と書いてたけど、書籍版にそのエピソードが載るとは思わなかった。web版ファンの人はこれのためだけでも買う価値はあると思う。伊織も鋼さんもみんなカッコいい。あーあと、読みやすくなっていたり、表現もちょこちょこ手が入ってます。
web版の2章最終話の§037までが収録されている。
20210425追記
習志野駐屯地とか防衛庁とかの自衛隊側のシーンが追加されている。
防衛庁でオーブが作れるという発想とメイキングが関連づけられていているのは、新しい視点。
新社屋の内装打ち合わせとかでもレーザー盗聴関係の記述が追加されている。
ダンジョン前でサイモンで君津伊織と出会った時に、伊織との会話シーンが追加されて、伊織の鋼との出会いの話しが始まる。改めて読むと伊織は完全に主人公だな。
棚ぼたで俺tueeeeeになっちゃった現代にダンジョンができてしまった世界線のローファンタジー。
なのに、日本の理系社畜おっさんはレポートのようなチミチミとした数値検証三昧風味。なんとも地味な絵面w
昭和のSFとかの香りで米ドラマのスーツシリーズみたいに文化ネタ軽口の応酬が軽妙な、昨今のラノベとしては異色にも見えちゃう作風。
コミック版が素敵すぎてWeb原作とこの小説書籍の往復始めちゃったら読み返しが止まらないくらい楽しくて困るw
大学生時代の伊織んの勇まし沖縄初踏破エピソードが割と深い伏線なのなー。
SFテイスト
コミックと原作とラノベを読みました
ハードSFのような科学的アプローチというかエッセンスが目新しく王道のダンジョンもののお約束は網羅した上で展開されている大人向けの作品とみました
科学的な視点とファンタジー要素をいい感じのバランスで通せてあり膨大な異世界文学の中でも際立っていると思います
軽やかなセンスのよいテンポで気の滅入るような戦闘もなく、キャラクターがそれぞれ立っていて安心して楽しめる作風になっているのが心地よいです
論理的に無理のないストーリー展開もよく考えられていて次への期待が膨らみます。
漫画版もまたよいです
Webを全部読んでもまだ読みたいがために、書籍版も買いました。
3週目に突入。何度読んでも新しい発見があるぜ。
「後日追記」
マンガ版も相当出来が良いので、小説版はちょっと合わなかったなという方、そちらも是非是非お試ししてほしい。
設定が細かい(リアル)
おそらく理系の人が書いたと思われる程、理系の知識、検証方法がでてくるが、税金、政治、古典の引用なども出できて、物語に現実感を与えている。
頭を空っぽにして読むのには向かないが、しっかりとした骨太な作品を探している人にはぜひおすすめしたい。
ダンジョンができた系のお話はちょこちょこあるのですが、ここまでリアルに書かれているのは無いかと思います。
また、芳村と三好の考え方ややらかしやお話も面白くて目が離せません!
なろうで読んだ人にもお勧め
なろう版と話の展開は同じですが、ちょこちょこ修正が入っている。あ、ここ変わってるぅ、という感じでなろう読んんでる人も楽しめるかな?
いおりんのサイドストーリーも入っていて、これだけでも買う価値あり。
挿絵も、イメージしていたキャラとは違ったがかっこいいです。