あらすじ
倭国を激しい地震が襲った。犠牲になった人々を慰めるため、推古天皇と蘇我馬子は、幼い宝姫王を齊王に任じた。一心に神に仕え成長した宝は、厩戸皇子の高い理想を胸に隋に向かう若き留学生、高向黒麻呂に出会う。互いに強く惹かれ合いながら、黒麻呂は旅立ち、宝は黒麻呂との約束を胸に一人待ち続ける。十五年が経ち、ようやく倭国に戻った黒麻呂だが、新羅の質として再び倭国を離れることになる。その前夜、ついに二人は一夜をともにするが……。
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Posted by ブクログ
日本史の授業では必ず出てくる女王様の話☆
この時代なので史実全てが明らかではなく作り話の部分も多いかと思いますが、主人公の姫として生まれた運命と、周りの野心剥き出しの豪族達の思惑と陰謀に振り回されながらも、一途な燃えるような恋をして輝き、そしてまた心底苦しむ姿が生き生きと描写されておりとても面白いです!脇役達もまた魅力的です。第一部ということで、次巻以降これからまた彼女の運命と、日本が国として動き出す話を早く読みたいです。