【感想・ネタバレ】くらげが眠るまでのレビュー

あらすじ

年上なのに頼りないバツイチ夫・ノブ君と、しっかり者の若オクサン・杳子の、楽しく可笑しい、ちょっとドタバタな結婚生活。幸せな笑いに満ちた、木皿泉の知られざる初期傑作コメディ!解説=美村里江

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

イッセー尾形さんと永作博美さんが演じる、木皿ドラマのシナリオ本。
演技派俳優の二人芝居、しかもシナリオは木皿泉、とくれば面白いに決まってる。

10歳以上も年上なのにちょっと頼りないバツイチ夫・ノブ君としっかり者のオクサン・杳子。
出町家のリビングダイニングで日々繰り広げられる、夫婦のコミカルなやり取りがとても心地よい。
夫婦の日常会話にクスッとなったりニンマリしたり。
分が悪くなるとペットのクラゲにグチるノブ君も可愛い。
時折口喧嘩もするけれど(優勢はもちろん杳子さん)、とっても仲良しの二人が読み手を笑顔にしてくれる。
ドラマ全体のゆるくてほわーんとした雰囲気が、水中をぷかぷか漂うクラゲのよう。
木皿作品やっぱり好きだな、と改めて思った。

『あとがき』で木皿さんが幸せについて書いておられる。
「スロットルマシンのように、全部そろわなければ幸せになれないなんてウソである。人から見て欠けているものがあったとしても、私たちは幸せになれる。またまた無理しちゃって、と言いたい人は言えばいい。だって本当のことだから」
これだから木皿作品は止められない。

「どんな状況でも人は幸せになれるということを証明するために、私たちは、これからも同じようなことを書きつづけると思う」
『あとがき』をこう締めくくった木皿さん。
私も読みつづけると思う。

0
2020年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バツイチ年上のノブ君としっかり者のオクサン、ある年の差夫婦の会話で構成されたシナリオ。
時にはコントのように時にはシリアスに、結局最後は妻が怒る夫婦の流れはお約束w
オクサンの「ノブ君は、私にとって 唯一の贅沢であり、趣味だから」の趣味の部分は何となくわかる気がするな。だいたいわかってるつもりの相手でも、たまに驚く習慣や行動の発見があってまだまだ観察がやめられない。
「どんな状況でも人は幸せになれるということを証明するために、これからも書きつづける」という木皿さんの言葉は、日々に立ち向かう勇気を与えてくれる。

0
2020年09月08日

「小説」ランキング