【感想・ネタバレ】生物学探偵セオ・クレイ 街の狩人のレビュー

あらすじ

九年前に失踪した少年の行方を捜すことになったセオ・クレイ。独自の調査に乗り出した彼は、街に子供ばかりを狙う連続殺人鬼〝トイ・マン〟が潜んでいることを察知する。警察に先駆けて恐るべき真実を次々と暴いていくセオであったが、そこに思わぬ妨害が……生物学探偵の活躍を見よ! 大好評のシリーズ第二作

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Posted by ブクログ

ネタバレ

生物学探偵セオの二作目。

セオは前作の殺人鬼との対決で人生が変わったらしい。
国防情報局で働いているだけでなく、
自分が狩りをする方の人間だと自覚したようだ。
そして、悪党だとわかっていても行方不明の息子を探す男を
手助けすることに。

前作と違って、強い女性ジュリアンが活躍しないことや、
私刑を示唆するようなラストであること、
いかに前作後に訓練を受けたからといって
マジシャンさながらに手錠を外し、
格闘家さながらにその手錠を屈強な男にたたき込むのは
ちょっと無理があることを加味しても面白かった。

独創的な捜査方法で次々と真実を明らかにするからか。
庭に埋められていた犠牲者たちの骨を犬がくわえていたりとか、
情報を掴むためにオカルト詐欺に騙されに行くとか、
新月に殺される意味を大学教授に聞きに行ったりとか、
それ以外の展開も面白い。

最後の方で、
誘拐と連続殺人の犯人をかばっていた人物の正体を明らかにすべく、
犯人を過去に逮捕した担当刑事に電話して、
食事中にもかかわらず、騙されたと思って犯人の顔を見てくれ、と頼み、
正体を掴む場面も面白かった。

次の作品も早く翻訳してほしい。

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2022年04月03日

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