あらすじ
東京でタクシー運転手になるコツ(開成)や、フレンチのフルコースの順番とマナー(慶應)など、大人も驚きの珍問・良問に挑戦してみよう。超有名講師による予想問題&対策つき。
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Posted by ブクログ
一見「なんだこの問題!?」と思うようなものも、その出題背景や学校の意図がわかるとどれも納得できるものですね。
慶応の食事マナー問題(?)や文学・文芸の問題なんかは「あーいかにも!」と勝手に納得しました。
自分も(その当時では)入試問題がかなり独特な学校を出てるので、独自性の強い出題で学校のカラーに合うか否かふるいにかけてるよねぇと懐かしさもおぼえつつ楽しく読みました。
それにしても今の受験生は大変!
一昔二昔前よりもはるかに多角的な能力が求められてる…でもその頃からコツコツ鍛えてればその先の礎になる地力が盤石!!がんばれ~
Posted by ブクログ
2025/05/22
難関中学入試の問題の中から、特にユニークな問題や、こんな生徒に入学して欲しいというビジョンが明確に表れている問題を集めて、解説を交えて載せてくれている本。
塾業界に勤めている著者なりの分析も書かれていてとても分かりやすく入試問題に目を通して考えられる内容になっています。
確かに読み進めていくとこんなものまで問題に出すのか?とか、こんな細かい知識まで小学六年生に問うのか?というような難しい問題も数多くあります。
でも、その背景には「こういう問題も解けるような生き方をしてきてるよね?」というその水準がかなり高く要求されているのだなと感じました。
単純にとても読みやすいし、載っている問題も面白いものばかりなので頭の体操のつもりで問題を解きながら解説としてこの本を読み進めていくのも面白いと思います。
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面白すぎるかはさておいて、勉強になった。中学入試は現代社会を映す鏡。単なる知識の詰め込みではなく、変わりゆく時代に対応できる、自分の頭で考えることのできる子を育てるという意図があるのだと学んだ。大人はなまじ知識を持っているだけに考える力がどんどん衰えてきているのかもしれない。しっかりと自分の頭で考える力を養いたいと感じた。
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受験シーズンは終わったが、超難関と言われる中学校の入試問題とはどのようなものか興味があったので、読んで見た。
今回の本では、超難関中学校のこんな問題を解いているのと思いたくなるような問題を知ることができる。
中学受験とは無縁の人生を歩んできたが、たまに電車で見かける日能研の広告で、中学入試問題を見かけることがある。出題する中学校もいろいろ考えているのだなあと思った。
「知識」「思考力」「教養」「大人の常識」「読み取る力」の5章から構成されている。
「教養」では慶應中等部の問題を取り上げている。最初には、まさかのフレンチのフルコースの順番とマナー問題だ。大人でも間違える人がいそうな問題だが、慶應を受験するくらいなら当たり前のことなのだろうか。
かと思えば、スーパーマーケットにおける果物販売の仕方について選択肢から選びなさいという問題もある。
スーパーと言っても慶應受験生の親が行くのは成城石井かな。どう見ても安売りしているスーパーのチラシを見比べてママチャリで駆け巡ることはしないだろうなあ。
東大合格者数で有名な東の開成、西の灘に関しても求められる「知識」問題も取り上げている。開成に関しては、受験業界では有名な「東京問題」を取り上げている。
腕試しに関西からわざわざ受験する「開成ツアー」を組んでいる塾がある。塾が優秀な生徒を選んで、旅費などを出して受けさせる所もある。開成としては、行く気のない受験生が何十人も出ては困るので、不満を表明した問題と著者は見ている。
例えば、入り口に大きなライオンの像が置かれているデパートについても正しいものを選ばせる問題がある。答えは三越だ。
東京の地下鉄について、次の文のうち正しいものを1つ選び、記号で答えなさいという問題がある。答えは、東京の地下鉄は浅草〜上野間が最初だが、これは現在では銀座線の一部になっているだ。
東京に住んでいなくても「ブラタモリ」を毎週見たり、地理や地形の本を読むのが好きなら食後のデザート並の甘い問題だな。
超難関中学の入試問題から見えてくることがいろいろあるなあ。
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いよいよ「受験シーズン」ということで、以前から少し気になっていた本書を読みました。
どうしても「暗記」という印象が強い中学受験。社会や理科は勿論、国語や算数も「解き方を暗記」することで乗り切るべき、という風潮を(自分の経験としては)記憶していましたが、昨今の事情はどうやら違う(学校もある)ようです。
本書ではいわゆる「難関校」とされる有名校の入試問題が各種取り上げられていますが、単純な暗記ではなく、日頃から生活のなかで日本の伝統的な暮らしや文学作品や芸能、ニュースをはじめとする時事問題を知っておくことに加え、社会の動きをその背景を含めて想像し考える力が必要だ(そういう能力のある生徒を学校が求めている)ということが分かりました。
自身の勤務校も(一問だけですが)取り上げられていて少しホッとしました。
これからの大学入試改革や2024年の学習指導要領改訂をふまえて中学入試はますますただの「暗記」だけでは対応できなくなってゆきますし、出題されるテーマをみれば「現代社会の鏡」であるという筆者の指摘にある通り、私自身も(中学受験をさせるかどうかは別として)子どもを育てる親として、広く社会にアンテナを張っている家庭環境が必要なのだな、と改めて考えさせられました。
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ダヴィンチのサイトで存在知り、購入。
各学校の問題の多様さに素直を驚くとともに、その背景の意図に関する説明に頷かずにいられなかった。まさに社会を写す鏡だよな、と。
問題について考えながら読んでたが、ときどきあれ⁉︎間違えてる…というところがあり、一般的な知識については定期的に確認必要と感じた。そして代表的な文学をちゃんと読めていないと痛感させられた。
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中学受験終わってから読んでますが、まあ出題する方も解く方も、ようやるわーというのが正直な感想。さすがに大人なので、大人の常識は解けるけど、教養問題がほとんど解けないので、教養無いです。。マジで小学生大変なんだなと思います。
受験の足しにはならないと思うので、普通に過去問にお金使った方が良いかと。読み物としては面白いと思います。
Posted by ブクログ
2人の子どもの中学受験指導をしていた頃から、今も変わらず伝統の出題が続いていることを知り、懐かしく思い返せた。各中学らしいテーマを持って出題することで、愛校心に基づく学習意欲の向上も期待できるのではないかと思った。
Posted by ブクログ
「神田の古書店街、秋葉原の電気街、アメヤ横丁はいつから?」
「東京でタクシーの運転手のなるコツ」
「相撲と制限時間」
「フレンチのフルコース順番とマナー」
「おせちの田作り」
「ふるさと納税」
などなど面白い問題が出題されているなー。
p.267「中学入試は現代社会の鏡です。」
Posted by ブクログ
題名の通りの新書です。でも、ただ入試問題を紹介しているだけでなく、どの中学校がどんな出題傾向にあるか、それはなぜなのか(どんな教育に力をいれているか)などが解説してあっておもしろかったです。
首都圏で私立の中学入試受験を考えている保護者向けの本なのかもしれませんが、教育に携わる人間なら「今の入試はどんな聞き方をするのか」「知識だけではない思考力を問う問題とは具体的にどんなものなのか」が分かって参考になるとは思います。
私自身は公立中学校で社会科を教えているのですが、この本で紹介されている中学入試問題(つまり小学校6年生が解く問題)を、中学生がどれくらい解けるか考えたときに、ほとんど解けないのでは?と思いました。
よく読めば、聞かれていることはそんなに難しいことではないけれど(一般常識的なことだけど)、指定された文字数で簡潔に文章にするのが難しいかな、と思います。聞かれていることを正確に読み取るのも(いわゆる読解力ですね)難しいと思われます。
逆に、そこそこ学力のある子どもにとっては、え?こんな簡単な答えでいいのかな?と不安になりそうな気もします(当たり前のことしか聞いていないので)。
話題になった「AIvs教科書が読めない子どもたち」でも述べられている通り、新しい学力だの、思考力だの生きる力だの、文科省はいろんなことを言うけど、結局は読解力が大事やん、そして今の子どもたちにはそれがないのが危機的やん、と私は思います。
本を読もうよ。変なライトノベルやマンガのノベライズばかりじゃなく、文学作品に小さい頃から触れようよ。大人が、そういう環境を作ろうよ。
なかなか興味深かったです。