【感想・ネタバレ】「反権力」は正義ですか―ラジオニュースの現場から―(新潮新書)のレビュー

あらすじ

「マスコミの使命は権力と戦うことだ」そんな建前でポジションを固定して良いのだろうか。必要なのは事実をもとに是々非々で議論し、より良い道を模索することのはず。経済や安全保障を印象と感情で語り、被災地の悪しき風評を広める。その結論ありきの報道は見限られてきてはいないか――人気ラジオ番組パーソナリティとして、また現場に出向く一記者として経験し考えてきたことを率直に綴った熱く刺激的なニュース論。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

飯田アナウンサーの報道への情熱がとても伝わってくる。米軍基地、経済、政治等についての報道が「反権力」であるべきとの常識に対しての疑問を唱えている。

マスコミによる報道を鵜呑みにせず自分自身で考え持論を持つ重要性を教えてくれる。
ラジオ局は人手不足であり、取材も自分自身で現場に赴いて行なっている。現場に行かないとわからない、現場とスタジオのギャップがある。それを埋めるのが報道の役割。

飯田さん、とてもかっこいい。

1
2020年06月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昔は、「ザ・ボイス そこまで言うか」のpodcastが大好きで、毎日のようにダウンロードして聞いていたけど、そのパーソナリティである飯田さんの初の著作。その名の通り、権力を牽制する意味で、何が何でも現政権に反対姿勢を採ろうとするマスコミの在り方についての批判。もちろん、そういうスタンスに対する批判でもあるのだけど、沖縄の基地問題、自衛隊に対する批判、東日本大震災の被災地、経済政策について、彼自身が取材し、一次情報に当たり、考え、感じたことを中心に、報道の在り方を問う作品。といえばいいのかな。割と飯田さんの放送を聞き、スタンスが近いのですんなり読めたけど、それでも辺野古基地に関する認識は少し違っていたし、経済政策に対する評価も少し違うような気がする。まだまだ自分が勉強不足。もう少し一次資料に当たり、自分で考えないといかんなと改めて思わされました。予想通り、刺激的です。

0
2021年12月26日

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