あらすじ
近頃、筋肉を鍛える女子が世間を賑わせています。腹筋が割れたお腹、引き締まった二の腕や太ももなど、従来の女らしいカラダとは異なるナイスバディが、女性を魅了してやみません。本書は、女子学を専門とする著者が、女性の筋トレブームを、美意識の変遷から捉えなおす異色の社会文化評論です。なぜ筋肉は女子を魅了するアクセサリーになったのか? なぜこれほど脚光を浴びているのか? クロスフィットトレーナーAYAとの特別対談収載。
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Posted by ブクログ
この先の時代の女性はますます自分萌えに移って行くと確信した。
豪奢を極めたCanCamエビちゃんOL旋風を経て、マテリアルがそろったから、次は自分のボディだ、という動きは当然だと思った。どんなに可愛いお洋服も、カッコイイ肉体やスタイルがなくては生きてこないし、持続して自分萌えできないから。
自分萌え。これは男性にはない、ジェンダーレスと言われて久しい今の気風に残った唯一の女性性かもしれない。男性は、むしろ推し萌えが強いでしょうから。
しかし、近々男性にだって、自分萌えが当たり前の日がやって来ると、私はここに予言しておく。
Posted by ブクログ
筋肉女子はなぜ筋肉に魅せられたのか、そのような女子が増えたのはなぜなのか、女性学の観点からその背景を分析し解説。
筋肉女子は、ビジネススキルの一つである男性の筋トレとは異なる健康志向・ジェンダーレス志向の一つの到達点とし、おもに2000年代の女性のライフスタイルや美意識の変化を背景として挙げている。
説得力がありとても面白く、あっという間に読んだ。
Posted by ブクログ
文字通り、日本の女子がどのような過程を経て筋肉美を追求するようになったかを書いた一冊。
筋トレの方法などではなく、文化人類学的に勉強になった。