あらすじ
イベント好きの信長、千成瓢箪の秀吉、家臣を大事にする家康……。戦国武将たちはそれぞれに、イメージ戦略に心を砕いた。一人でもすぐれた家臣をスカウトし、領民の信頼を獲得しなくては、下剋上の世を生き抜くことはできない。乱世にその名を刻んだ22人の知恵を汲み取った、現代人のための自己PRの極意! 下剋上の世を生きた22人のプレゼンの極意。
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Posted by ブクログ
上司が部下を選ぶことは、現在においても江戸時代においても是とされる(実際には、上司は部下を選べませんが)。江戸から遡った戦国時代、つまり下剋上の時代のでは、部下が上司を選ぶことも是とされた。よって、君主が配下の武将から裏切られることも日常的に起こる。勢い、高い石高でのヘッドハンティングも定常化した(このような時代だから、徳川の三河武士の忠義による結束は特筆されるのである)。 こういう時代背景では、自分に自信がある武将は如何に自分の能力をPRするかが重要になってくる。また、君主は君主で、自己の有能さをPRしなけば、優秀な部下は自分の下を去ってゆく。 このようなPRを、戦国の武将(信長、秀吉、家康、光成、伊達政宗、島津義弘、細川幽斎)がどのように行ったかを綴ったのが本書である。生き残りをかけた戦いの一環として、彼らがどのような情報戦術を駆使したのか、どのような思想を持っていたのか、童門さんの目を通して見ることは、相変わらず面白い。
Posted by ブクログ
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▼ 100文字感想 ▼
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宣伝広告とは自分をいかにPRするかということ。戦国
武将はそれぞれイメージ戦略に熱心だったというコン
セプトが興味深い。広告に携わる人は読んでおいて損
はない。歴史好きな社長さんとの会話のネタに使える。
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▼ 5つの共感ポイント ▼
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■完全な人間などいない。長所もあれば欠点もある。
ひとつの仕事を成し遂げるためには、複数の人間を
組み合わせてお互いにそのいいところを競い合わせ
なければだめだ(徳川家康)
■伊達男は、同じ合戦に臨んでも、目立つようにしなけ
ればだめだ
■織田信長は戦国武将の中ではもっとも情報に関心
を持ち、「合戦に勝つか負けるかは、すべて情報によ
る」と考えていた
■高札の文章を見て、「文章がむずかしすぎる。こんな
漢字ばかりの文章は役人のひとりよがりだ。住民とは
関係がない。全部ひらがなで書け」(本多重次)
■「天地人」大事業をおこなう三つの条件
天…運
地…条件・状況
人…人間関係