【感想・ネタバレ】成就者たちのレビュー

あらすじ

少年の「心と行動」の闇。小説「オウム事件」。――出家修行者たちは、麻原彰晃を信じて従えば、ハルマゲドン後に生き残り、自分たちの時代がくると信じていた。そういう事件をモデルに小説を書くにあたり、わたしが選んだ主人公は、15歳の少年だった。「王様は裸だ」と見破ったのが子どもであるように、醜悪な教祖たちを描きたかった。(佐木隆三)

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Posted by ブクログ

ううううめちゃくちゃハマった・・・。モデル小説恐るべし。
なんという教団内事情の詳しい説明。
用語の解説。組織図系。
そして14歳の主人公。
14歳にしては理路整然とした物言いと思考回路、行動もスマートで、邪念に惑うこともあまりなく。
なんでも卒にこなしてしまう。
最後の取調べのかわしかたなんかも見事。読んでいて気持ちがいい。
しかし違和感。
ラストがとても好き。
この物語をどこで終わらせるのか。実際には今に至るまでも終わらないこの問題、ストーリーをどこで終わらせるのか。
それによってはこの話がなにをいいたかったのかが露呈する。
私はこの終わり方は最良に思えたし、失望しなかった。
もし、はっちゃんが人生に挫折して、そして改心するを匂わせての幕、だったならば。
この本を読んだ事を後悔したに違いない。
永遠のカルトである。
本当のことである。

0
2010年03月22日

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