あらすじ
運の良い人と悪い人は何が違うか?
「幸運の女神に関する大誤解」から「質の高い意思決定の方法」まで。
ビジネススクール教授が「運の正体」と「幸運への近道」を論理的に解説。
・運は、四種類に分けて対処する
・偶然を機会に変える人の五つの特徴
・「自ら不幸を招く法則」の実態
・「魔法のフレーズ」で部下運を良くする
・悩まずに、考えよ
・「決められない」を回避する二つの処方箋
・直感を研ぎ澄ます方法
・自分の運のタイプを動物にたとえてみる
・無意識に思考のクセが出るバイアスの罠
・運の悪い人が気づいていない三種類の「コスト」
・失敗から学べる人、学べない人
・不機嫌への対処法
・冷凍餃子がおいしく焼ける人は、幸運に恵まれる
・開運の財布を買うより、「勉強」が幸運への近道
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
運について専門的に研究している人の本かと思ったら、著者は人材と組織マネジメントの専門家だった。(ひさしぶりに著者プロフィールをよく見ずに本を買ってしまった!)MBAを取得してビジネススクールで教鞭をとっているような人がどうして運の本なんて出すんだろう、と思いながら読み進めたけど、どうやら運もある程度はマネジメントできるものらしい。正確にいうと、運にはマネジメントできる部分とできない部分がある、という話だ。マネジメントできる部分についてはどうすれば「運がよくなる」ほうへ導けるのかを、スピリチュアルな要素はなしで、しっかりとした理屈で説明してくれる。
運についてひとつ考え方を改めさせられたところとして、運と「勝ち」の話がある。
「『運が良い』というのは、状況に対して自分が勝つことです。勝率は問題ではありません。仮に勝率が低くても、勝ちの数さえ多ければそれで良いのです」(本文から引用)
運が良い=勝率が高いことだと思っていたけど、確かにたくさん勝ちさえすればそれで幸せだし、運がいいといえるよなぁ。それならリスクが低いものにはどんどんチャレンジしていくほうがよさそう。
本文中ではジャニーズ事務所の人材育成モデルについても紹介されていておもしろかった。まずは部屋の片付けから始めよう!
【読んだ目的・理由】タイトルに惹かれて
【入手経路】買った
【詳細評価】☆4.3
【一番好きな表現】その研究によると、脳は好ましい物ごとであるほど鮮明にイメージできるのだそうです。つまり、脳というものはもともと「脳天気」、すなわち「楽天的」にできているということです。想像力がはたらくことは、脳のはたらきが活発だということにほかなりません。(本文から引用)
Posted by ブクログ
相手の人柄を肯定的に理解する努力。立場に注意して話をよく聞く。同等視点から寄り添う。本心と本音を質問で引き出す。試さない評価しない押し売りアドバイスしないマウンティングしない。選択肢を厳選し比較検討、試してみてさらに検討。原点に戻る。条件の優先度を決めてから比較。小さく始める。プロトタイプをつくる。テストマーケティングをする。世界観、価値観の違い、多様性、メタ認知。ちょっと待ってください、考えてみます。質の高い意思決定をする。これはいいね、きっとうまく行くよ、こうしたらどう、データで言うとね、要するにどういうこと、本当にそうか。すべて一回ずつはやる。理由にならなくても理由をつけて、解決策を添えてやりたいことを言う。損切る、負けるゲームはおりる。しんどい時は外へ出る。負け始めたらやめると前もって決める。怒り、嫌だなという一時感情があふれる。修正ではなく更新。もっとともう十分。とりあえずやってみる。リソースを分散させて違うタイプのリスクをとる。引き際を決めておく、引く。