【感想・ネタバレ】陰の将軍、烏丸検校 九代目長兵衛口入稼業 三のレビュー

あらすじ

江戸で人材斡旋業を営む幡随院長兵衛。ある日、御代官手付の筒井に料理屋へ呼ばれ、幡随院に寄宿する人殺し勝五郎を引き渡せと迫られる。だが、長兵衛は自分を頼ってきた男を護ると言い放つ。そこへ烏丸の左団次という男が乱入してくると筒井は逃げ出した。この左団次には、将軍の覚えめでたく大出世した烏丸検校という絶大な後ろ盾があった。虎の威を借り江戸を荒らし回る左団次の悪行を知った長兵衛は、恋女房や勝五郎達と探索を開始。奉行所がお役御免を恐れて手を出せなくても、あっしのような町の者なら関係ない! 幡随院が押し潰されようとも不正は許さぬ──。町衆の平穏のため悪事を暴く粋な男の活躍を描く、描き下ろし痛快時代小説第3弾!

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Posted by ブクログ

小杉健治作品のこのシリーズも3作目となり、ますます油が乗ってきた。
今回は検校の身内が起こす事件に出会した長兵衛の活躍。

初めは、ただの強請りたかり事件と考え、一肌脱ぐ覚悟の長兵衛だった。

兼ねてから匿っていた勝五郎を奪いにきた代官の手下のいっけんもあり、事件に事件が重なり複雑な様子に。

何度となく、烏丸左団次の家に行くたびに、なんとなく憎みきれない友情に似た感情が。

今回も男同士のなんとも不恰好な友情が好ましい。

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2022年04月13日

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