あらすじ
2019年7月の参議院議員選挙において、一人の新人参議院議員と一つの新たな国政政党が誕生した。
立花孝志議員(当時: 51)と、NHKから国民を守る党である。
立花とN国党の選挙戦略は今までの政治の常識からかい離しており、
支持者以外の一般市民やメディアに大きな衝撃を与えた。
本書では、無視できない大きさになったN国党について、
なぜN国党がここまで伸び、国会で議席を獲得するまでに至ったのかについて正しい知識を提供し、
ユーチューブというテクノロジーを利用して日本の民主主義が生み出したN国党という現象に対してどう対抗していくか、
そして今後出てくるであろうN国党的政治から、どのように自由主義・民主主義を守っていくのかについて、
同じユーチューバーである「えらいてんちょう」氏が分析して示していく。
はじめに 自由主義・民主主義を守るために
第一章 立花孝志の正体とN国党の誕生
第二章 ユーチューブと立花孝志
第三章 N国党を他のカルト団体と比較する
第四章 N国等党は今後どうなっていくのか
第五章 N国党のロジックを党員が激白
終わりに 知性と良心を取り戻すために
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
一つの政党の党首と成り立ちをレポートしたもの。
N国はブレイクしたものの、今ではすっかり飽きられて、というか呆れられて神通力を失ってしまった。
著者のえらてん氏は党首立花の無敵さの要素と危険性を挙げていく。パチプロだった立花の選挙とパチンコ攻略の共通点など実に興味深かった。
Posted by ブクログ
政治のことはまったくわからず、なかなか興味が持てなかったので、えらてんさんでいろいろ知ることができてよかったです。なぜ、この人が当選したんだとか思う人が時々出てきてましたが、その背景がとってもわかりやすく、そうだったんだーと、すごく納得しました。自分の考えだと思っていたものが、他人の影響をものすごく受けていて、知らぬ間に誘導されてしまう脅威がよくわかりました。
Posted by ブクログ
ネットを中心に支持勢力を拡大するN国党。奇抜な政見放送や様々な炎上騒動を面白がっている人たちが持ち上げているだけのキワモノ政党だと思われていたが、その風向きが変わったのは2019年9月以降。ホリエモン、DaiGo、鴨頭嘉人といったインフルエンサーたちが党首の立花氏の戦略や手法を持ち上げたことをきっかけに、いわゆる意識高めな人々が続々とN国党を支持し始めるようになった。その風潮に警告を発し、立花氏の素性をファクトに沿って執念深く掘り下げて分析したのが本書。N国党という政党を理解・判断するうえで役に立つ一冊。
Posted by ブクログ
noteで1日限定で無料公開されていたため、ありがたく読ませてもらった。元々Twitterで存在を知っていて、気になっていた本。
なぜここまでN国党が勢力を伸ばしてきたのか、かなり理解が進んだ。長い時間話し続けられる能力とYou Tubeの親和性であったり、You Tubeで見られる動画の多くがおすすめリンクからのものであったり、そしてYou Tubeでの繋がりが中間共同体としての役割を果たしていたりと、全てが繋がっていることがよくわかった。撃退シールもそんな役割があったのねと。そしてN国党への入党のデメリットのなさ……つい「メリット」思考になりがちの現代人には判断に迷うことも少なそう。さらに現代人的には、入って合わなかったら辞めれば良いと(こっちは一筋縄ではいかなそうだが)。
総じてなるほどなと思うと同時に、これからも注目していこうと思いました。個人的なスタンスとしては、投票までは至らないけど、NHKを万民が理解する方向に持っていく(どこまでぶっ壊すかは置いといて)ことは応援します、ということに変更はございません。